エピスシアの育て方

育てる環境について
日本で栽培する場合の育てる環境については室内のなるべく明るくて陽の光が届かない場所に置くのが良いとされていて、南米の森林の中で自生している植物なので直射日光が当たると葉の色を変色させて対応しようとするので、美しい葉の色を保つためには
直射日光を避けて日陰の明るい場所を選んで栽培をする必要があります。熱帯の森林の中の湿度が高い土地で自生している植物なので、日本の夏の暑い気候にはある程度適応することができるのですが、冬の乾燥した寒さには適応できないので、秋の終わりから冬にかけては
室内の日陰の明るい場所で育てることが大切です。また春から夏の終わりくらいまでは生育するので多くの水分や栄養分が必要となるのですが、冬の時期には生育しないので水分を与えすぎてしまうと地面の中の湿度が高くなってしまって、根腐れを起こす原因になることがあります。
根腐れは一部分だけならば切除すれば良いのですが、根の部分が腐敗すると水分や栄養素を吸収できないので株の体力が衰えてしまうので、春が来ても花を咲かせることがなくなります。また葉の色も悪くなるので、栄養分などを過剰に与えることは避けなければなりません。
用土としては腐植質で水はけの良い用土を選ぶことが大切で、例としては赤玉土小粒と腐葉土、軽石小粒などを混ぜた配合土などがあります。水はけの良い用土を用いることで、根腐れなどを防ぐことができるので、冬の生育が止まっている時期の管理が楽になります。
種付けや水やり、肥料について
植え付けや植替えに関しては根が張ってしまって鉢の中が根でいっぱいになった場合や、低温で傷んだりした株を回復させるために行いますが、一般的には5月の中旬から7月の下旬に植え替えを行うと良いとされていて、鉢から抜いた株は古い土を少し落として、
ひと回り大きな鉢に移し替えます。肥料は緩効性化成肥料を2ヶ月に1回程度与えるだけで十分に生育するのですが、冬から春の初めころまではあまり生育しないので肥料を与える必要はありません。速効性の液体肥料を1周間から10日に1回程度与える方法もあるのですが、
冬の寒い時期や温度があまり高くない春には肥料をあげないようにします。必要な作業としては下葉の除去があり、黄色や茶色に枯れたらなるべく早く除去する必要があります。これを放置していると株の根元の空気の通りが悪くなるので地表の湿度が高いまま維持されることになり、
根腐れを起こす可能性を高めてしまいます。また枯れている葉を取り除くことで、太陽の光が当たるようになるので光合成がしっかりと行われるようになるので、生育がよくなります。株に関してはあまりに気温が下がってしまうと傷みが生じることがあるので、
室内で栽培する場合には温度管理をしっかりとして、北風などの寒い風や乾燥した冷たい風が当たらないように気をつけないと大きくて立派な葉を付けないようになります。花は小さいのであまり目立たないのですが、葉の模様は個性的で独特なので、大切にしないと見栄えが悪くなります。
増やし方や害虫について
増やし方は挿し芽が一般的で、適当な時期としては5月中旬から7月の下旬であるとされています。ランナーの先端に付いている子株をハサミ等で切り取って、それを赤玉土などの挿し木に用土に対して挿します。この挿し芽を明るい日陰に置いて、乾かさないようにこまめに管理をすることで、
3週間から4週間程度で根が伸び始めてくるので、しっかりと根が張ったら1ヶ月から1ヶ月半くらいで鉢上げを行います。病気に関しては春から秋にかけての炭そ病が多いとされていて、主に葉の部分に発生する病気なので、エピスシアにとっては命取りになりかねません。
最初の段階では小さな斑点ができるだけなのですが、徐々に大きくなって大きな病斑ができると葉に穴が開いてしまうこともあります。防ぐためには高温多湿を避ける必要があるのですが、発病した場合には感染した部分を取り除かなければなりません。
害虫としてはカイガラムシとハダニ、アブラムシが多く発生するのですが、これらの害虫は全て葉の部分から栄養分などを吸い取ってしまうので株が全体的に衰えてしまいます。ハダニの被害を防ぐためには葉の裏側に霧吹きなどで水を与える必要があり、
水に弱いハダニはこの方法で駆除できます。カイガラムシは白くて硬い殻を持っているので、見つけたら歯ブラシなどで取り除きます。薬剤は殻の部分に邪魔をされてあまり効果がありません。アブラムシは大量に発生したら薬剤で駆除する必要があります。
エピスシアの歴史
エピスシアはメキシコの南部からブラジル、コロンビア、ベネズエラなどを原産地としている植物で生息地は基本的には熱帯地方なので栽培する場合には気温や湿度の管理をしっかりとする必要があります。育て方は森林の中の環境を考慮することが必要で、
日陰になっている部分や岩肌などの日陰になっている場所に自生していることが多いので、日本で栽培する場合にも太陽の光が直接当たるような場所には置かないようにする必要があります。エピスシアという名前は日陰の部分や暗いといった意味のある言葉なので、
なるべく太陽の光が届かない場所で育てる必要があります。草の高さは10センチ程度なのですが、横方向に這うようにして成長していくので、広い場所での栽培に向いている植物です。日本で栽培されている品種はコロンビアやベネズエラで自生している種であることが多く、
エピスシアは観葉植物として代表的なものになっています。この品種には葉の模様が独特なものが多くあるので、愛好家は美しい葉の色を楽しむために育ててることが多いのが特徴です。花は赤みがかったオレンジ色で、葉の色は中央部は基本的に緑色なのですが、
その外側の部分が紫色であったり、乳白色であることが多いので、好みに合わせて購入をすると室内などでインテリアのようにして育てることができます。多年草なので、毎年のように花を楽しむことができるのですが、暑さには強い性質を持っていて、夏でも枯れることがないのですが、冬の寒さには弱いので注意をしなければなりません。
エピスシアの特徴
エピスシアの特徴としては葉の個性的な模様で、これを目当てにして購入をする愛好家も多くいます。日本でも人気の高い観葉植物で花はオレンジ色なのですが、小さいのであまり重要視されていないのですが、葉の部分に関しては観賞用として一年中見ることができるので
見栄えの良い品種が人気も高くなります。鑑賞することのできる期間は1月から11月の下旬までとされていて、12月は寒いので北風が当たらないような場所で育てる必要があります。また日本では寄せ植えの材料としても使われることが多く、日陰でも生育することから
吊り鉢などに植えられている場合もあります。栽培難易度は比較的高いとされていて、湿度や温度変化に弱い植物なので、熱帯地方の森のなかの気候をある程度再現をすると管理のしやすい植物となります。しかし日本の寒い地域で育てる場合には土の表面の
乾燥や葉の色の変化に気をつけておかなければならないので、管理が難しい点があります。気温が高い場合には耐性があるので、あまり心配がないのですが、霜が降りてしまう地域はなるべく外での栽培をしないで家の中で温度管理をして、湿度を一定に保ちながら育てることが大切です。
低温に弱いのですが、直射日光にも弱いので窓辺のあまり日の当たらない場所に置いておくと元気に生育させることができます。冬は生育がほとんど止まっているので、乾燥してから水分を与える程度で良いとされているので、水や肥料を与えるタイミングが重要になります。
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