ニシキウツギの育て方
育てる環境について
「ニシキウツギ」には、日当たりを好む習性こそあるのですが、30度を超える茹だるような夏の暑さには若干ではありますが、弱い傾向があります。また、極度の乾燥も苦手としているので、カンカン照りが続くような環境では、毎日、しっかりと目をかけてあげる必要性があるでしょう。また、とりわけ強い日差しや西日は、極力避けたほうが良いでしょう。
上述の乾燥にも繋がりますし、葉っぱが痛んでしまうことも状況によってはあります。できることならば、半日陰で育ててあげるのが一番良いです。(半日陰でも枯れてしまうようなことはありません。)また、育てる際にニシキウツギの花をしっかりと咲かせたいという場合には、剪定のタイミングなどにも気をつけたほうが良いでしょう。
アジサイなどと同じで、6月以降に剪定をしてしまうと、花を咲かせることはできません。翌年の花の芽は7月には作られますが、その花の芽を作るためには、花を作る葉が最低40日は稼動していないとできないためです。なお、下記の植え付けや肥料に関する事項でも述べますが、土にはしっかりと栄養を与えてあげたほうが良いでしょう。
基本的には、多肥の状態を好みますので、腐葉土や堆肥などを入れてあげると良いでしょう。また、土は、湿って水はけの悪い粘土のような土よりも、比較的水はけの良いサラサラした土のほうが良いので、そういった土を用意してあげると、ニシキウツギは順調に育ってくれるはずです。
種付けや水やり、肥料について
ここでは、ニシキウツギへの“植え付け、水やりと肥料”についてカンタンに書いていきます。まず、「植えつけ」についてお話しますが、おこなう時期としては、晩秋、10~12月頃の落葉時期がベストです。また、植えつける土については、栄養が多い肥沃な土地を好みます。また、粘土質の土よりは、水はけの良い土を好みますので、そういった土を用意してあげると良く育つでしょう。
次ぎに、「水やり」についてですが、基本的に、日本では3、4日に一度の割合では、雨が降りますので、自然に降る雨だけでも、十分に育つということを理解しておくと良いでしょう。ただし、若干乾燥に弱いところがありますので、とりわけ、ニシキウツギの根元部分に強い日差しが当たる場合には、特段注意が必要です。
状況に応じて、適量水を与えてあげるようにすると良いでしょう。また、真夏のカンカン照りが続いているような時期は、当然、しっかりとお水を与えてあげる必要があるでしょう。肥料については、先ほど植えつけの箇所で述べましたように、肥沃な土地を好みますので、積極的に使ってあげると良いでしょう。
また、植え付けのときに、堆肥や腐葉土を入れるのも効果的です。さらに、寒肥として、真冬に堆肥と油粕、緩効性肥料などを与えてあげるのも良いでしょう。寒肥をしっかり与えてあげるか否かで、春先の成長スピードなどに大きな差がでてきますので、可能な限りチャレンジしてみると良いでしょう。
増やし方や害虫について
こちらでは「ニシキウツギ」の増やし方と害虫対策について、カンタンではありますがまとめていきます。ご参考程度にご覧いただけますと幸いでございます。まずは、「増やし方」についてですが、“さし木”で増やしていくことが一般的と言えます。具体的な方法ですが、4月(前年枝)、6月から7月(当年枝)に枝を10センチから15センチほどに切ってさし穂とし、赤玉土などの清潔な用土にさすようにすると良いでしょう。
次に「害虫対策」についても述べて参ります。主に害虫として代表的なのは、アリマキ(アブラムシ)やカイガラムシなどが挙げられます。アブラムシはよく知られているように、植物の維管束に口針を突き刺して、栄養を吸収してしまいます。見つけたら、有機リン系の殺虫剤や、合成ピレスロイド系の殺虫剤などを使うのが有効でしょう。
カイガラムシもアブラムシと同様に、その長い口針を植物組織に深く差し込んで栄養を吸い取ります。自分ではほとんど動かずに樹木の栄養を吸い取って生活しています。カイガラのような物質で全身が覆われており、駆除が難しい害虫だといわれていますが、ガス効果のあるピリミホスメチルやアセタミプリドなどが効果的であるといわれています。
最後に「病気」についても少し触れておきます。もっとも多いのは「うどんこ病」です。こちらは、ウツギに限ったものではなく、様々な植物の天敵となっています。葉や茎がうどんの粉をかけたように白くなってしまう病気です。土壌の排水性などに注意することで予防することができます。
ニシキウツギの歴史
「ニシキウツギ」は日本原産の固有種で、近畿地方から東北南部の本州、四国、九州が原産となっています。日本の固有種ということからもお分かりいただけるように、山地にハイキングに向かえば、いともカンタンに見つけることができ、日本人にとっては、古くから馴染み深い植物となっています。
古くは、『万葉集』などが編纂された時代から、ホトトギスなどとセットで、和歌や俳句にも詠まれてきました。また、童謡として有名な「夏は来ぬ」などは多くの子どもたちにも歌われてきましたので、「卯の花の匂う垣根にホトトギス早も来鳴きて忍び音漏らす夏は来ぬ」といった一番の歌詞は、多くの方にとって懐かしい気持ちを喚起させるのではないでしょうか。
(※ちなみに、「卯の花」の部分が、「ウツギの花」のことを指しています。)また、可愛くてキレイな白っぽい花を咲かせますので、古くから多くの人々に愛され栽培されてきました。もちろん現代も、お庭に植えたり、剪定しながら植木鉢に植え替えて、ご自宅で栽培されるという方も多くいらっしゃいます。
ここでは、そんな、「ニシキウツギ」の特徴を、葉や花などの部位ごとにお伝えし、育てる際に注意したいポイントや育て方、植え付け、水遣り、肥料、害虫対策などのことまで書いて参りますので、これから、このニシキウツギを育ててみたいと少しでもお考えになっているという方は、ぜひとも、下記をじっくりご覧いただけますと幸いでございます。
ニシキウツギの特徴
ここでは、「ニシギウツギ」の特徴について、いくつかピックアップして書いていきます。ご参考程度にご覧いただけますと幸いでございます。早速ではございますが、まずは「生息地」についてお話しします。よく似ていて主に太平洋側の沿海地に見られる「ハコネウツギ」などとは違い、主に太平洋側の山地で見られるという特徴があります。
「葉柄」は、個体差がありますが、10ミリ前後であることがほとんどです。また、葉の表側には、短毛が生えていることがあります。(個体によって無毛であることもあります。)逆に葉の逆側には、脈沿いに白毛があります。ここが他の似ている植物との大きな違いでもあります。ハコネウツギは無毛、タニウツギは白い毛が密集しているような状況になっています。
また、山梨県や静岡県などに生息しているフジサンシキウツギは、脈状に長い白毛が生えており、他の部分には、短毛が生えています。あまり植物に詳しくなくても、このあたりで、ニシキウツギと他の植物をしっかりと見わけることができます。「花」に関しては、当初、淡い黄色と白が混じったような色をしていますが、
少しずつ、赤系統の色に変化してくるのが特徴となっています。花冠に関しては、萼より先がなだらかに広がっており、無毛であることが大きな特徴となっています。最後に「樹皮」についてですが、よく街中でも見かけるような茶褐色で、不揃いに縦に裂けて、縞模様になっているのが特徴です。
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