モクレンの育て方

モクレンの育て方

中国南西部が原産地である”モクレン”。日本が原産地だと思っている人も多くいますが実は中国が原産地になります。また中国や日本だけではなく、北米やヨーロッパにも生息地を広げ、広く知られている植物になります。このモクレンは中国に自生する落葉花木になります。

育てる環境について

この樹木は日当たりと排水のよい場所を好みます。大変強い樹木になるので、そのまま放置して栽培しても場所さえ良ければしっかり成長し、毎年きれいな花を咲かせてくれるでしょう。そんなに難しい花ではないので、中級者でも花を咲かせる事が出来ます。また出来れば風通しの良い場所に植えると良いでしょう。

寒さにも大変強くなっているので、冬だからといってとくに対策をする必要はありません。また、生育の適温は15~25℃なので日本の環境に大変合い、育てやすくなっています。また、鉢植えで育てる場合は鉢植えを直接地面に置いていると、鉢の底から根が出てきてしまい地面に根付いてしまう場合があるので、下にレンガを入れたり、地面から離すような工夫が必要です。

また、そんなに手入れをしなくても環境さえ整っていれば、しっかり成長してくれる樹木になります。その為、それほど神経質にならずに育てる事が出来るでしょう。庭先などでも春になると花を咲かせ、みごとな咲きっぷりが大変心を癒してくれます。その豪快な花の咲き方は、大変人々を魅了し多くのファンがいる樹木になります。

色鮮やかな花を見かけると春の訪れを感じる事が出来ます。しかし、咲いている期間が短い為に、一気に花びらが落ちてしまうとなんだか淋しい気持ちになってしまいますよね。そんな見応えのある花を見る事が出来る3月~4月が大変待ち遠しく感じてしまうでしょう。是非庭先に植えてみましょう。

種付けや水やり、肥料について

育てる場合2月頃に寒肥として油粕と腐葉土や堆肥をあげましょう。やり方としては根の周辺に適当な大きさの穴を掘り、そこに寒肥を入れて埋めておきます。また、秋には骨粉と油粕を混ぜたものを根本にあげましょう。肥料があまり多すぎると花が咲く量は増えますが、虫が多く寄ってくる可能性があります。

肥料をあげなかったからといって、特に樹木がだめになってしまうわけではないので、少々放置しても問題はありません。水やりは鉢植えの場合は土の表面が乾いてきたら水をたっぷりあげましょう。庭先など地面に植えた場合は、植え付け後は根がしっかりと地面に定着するまではたっぷり水をあげるようにしましょう。

その後は特に日照りが続かない限りはそのままでも大丈夫です。モクレンは瘤状のものが熟すと、秋頃に中から朱赤の大粒の種が出てきます。これをそのまま蒔いたり表面が乾かないようにして保存に翌春に蒔いても良いでしょう。モクレン属の受精は、主に甲虫による受粉で行われます。

自家不和合性を避けるためには、同一株による受粉や、自家受精を避ける為に雌しべと雄しべが成熟する時期をずらしています。種で増やそうとしてもなかなか素人では発芽率もそんなに高くないので難しくなってしまいます。しかし育て方は比較的手をかけなくても育ちやすいので、苗木が売られているのでそれを利用した方が育てやすいでしょう。ホームセンターなどでも手に入れやすいので利用してみましょう。

増やし方や害虫について

増やし方としては同じ仲間の”コブシ”の苗を台木として、モクレンの枝を接ぎ木する方法が一般的になっています。さし木で根付かせる方法もありますがなかなか難しいので接ぎ木する方が成功率が高くなります。適している時期は休眠期の2~3月頃で、枝先から5cmほどのところに、1つ2つ芽つくように枝を切っていき穂木にします。

別に種から育てた2年目のコブシの台木の株もと近くに切り込みを入れていき、そこに穂木を差し込んでいき接ぎ木テープで固定していきます。若干難しい方法にはなってしまいます。また害虫ですが、日光があまり当たらなかったり風通しが悪い場所に植えてしまうとカイガラムシが発生する場合がありあります。

幼虫の時期は薬剤散布などをしてこのカイガラムシを駆除していきましょう。ただし、成虫になってしまうと薬剤があまり効かなくなってしまうので、見つけたら歯ブラシなどでこすり落としていくと良いでしょう。まずは産卵時期をしっかり見極め、それに合わせて薬剤を使用していくと効果的です。

しかし、薬剤は毒性が強いので使用する場合は注意が必要です。また幼虫に葉を食されてしまう場合があるので、しっかり退治していきましょう。それほど害虫が付きやすい樹木ではありませんが、定期的にチェックする事で葉の食害など防止することが出来ます。大量に増えてしまうと、葉が食べつくされてしまうので虫を見かけたら食害が広がる前に対策をしていきましょう。

モクレンの歴史

中国南西部が原産地である”モクレン”。日本が原産地だと思っている人も多くいますが実は中国が原産地になります。また中国や日本だけではなく、北米やヨーロッパにも生息地を広げ、広く知られている植物になります。このモクレンは中国に自生する落葉花木になります。春になるとまだ葉が出ていないうちに花を咲かせ、大形で大きな花を咲かせます。

モクレンは、紫色の花を咲かせる事で有名ですが、白い花を咲かせるものはハクモクレンと呼ばれています。他にこの花の仲間には日本のコブシなどがあります。モクレンに属している植物の歴史は大変古く、化石から調べると1億年以上も前から今のモクレンのような姿をしていたようです。その為、このモクレン族の花は「地球上の最古の花木」と言われています。

民家の庭先や公園などでもたくさん見られ、大きな花を咲かせる為、存在感がある花になります。モクレンに属しているものの種類は約200種にものぼり、大変種類が多くなっています。三月中旬頃からきれいな花を咲かせ、庭先を彩ります。春の訪れと共に美しく咲き、その色鮮やかな紫が印象的です。

花そのものの命は2~3日と言われており、せっかく咲いたきれいな花でもすぐに散ってしまいます。せっかく見ごろだと思っても、すぐに花がぽろぽろと落ちてしまいます。花言葉は”自然への愛”です。春の訪れと共に自身も花を咲かせ、その自然を楽しんでいる姿にちなんでつけられた様です。

モクレンの特徴

この花は、上記であげたように春に咲く花になります。花のつぼみが銀色の毛で覆われているのが特徴です。また外側の花びらの色は紫色、内側が白色をしているのも特徴です。花びらは少し丸くカーブを描き、厚みがあります。3月中旬に一斉に先始め、大変強い香りがしますが花が咲いている期間が大変短くなっています。

また、早春に出始める冬芽は、南からの太陽の光を浴びて、南側の方から膨らみ始めます。それにともない芽の先端部分が北を指します。その為、この様に方向を知る事ができる植物を”方向指示植物(コンパスプランツまたはコンパスフラワー)”と呼ばれています。大変神秘的な名前ですよね。

山などで道が分からなくなった場合、モクレンを見つければどちらが北か知る事が出来ます。ではなぜモクレン(木蓮)と呼ばれるようになったのかと言うと、花の形が”蓮(ハス)”の花に似ていることからそう呼ばれる様になりました。特徴的な花びらは、大変印象的で咲くほどに見応えがある花になります。

木自体はそれほど大きな物ではなく小型で、3m~5mくらいの高さになります。白い花をつけるハクモクレンは大型のものになり、高さが10m~15mほどまで成長します。もともとこのモクレンは漢方として利用されており、鼻炎や頭痛の薬として植えられていたようです。また花が咲いている時期に葉が出始め、花が咲き終わる頃には葉に覆われてしまうという大変珍しいものになります。

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