ダンギクの育て方
ダンギクの育てる環境について
ダンギクは日本に自生している植物ですので、基本的には育て方にそれほど気を使う必要はありません。ただもともと暖かい地域に生息している植物ですので、寒さにはあまり強くないとされています。一般的には南関東あたりまでが屋外で育てられる限界とされていますので、
それよりも北の地域で栽培するのであれば、鉢植えにして寒くなったら屋内など温かい場所に移動させるようにします。暖かい地域の庭に植えた場合も、寒さが厳しくなるころには株もとに腐葉土などをおき、根が凍らないように対策をしておくと万全です。
また日当たりが悪い場所に植えてしまうと、茎が細くなり花つきも悪くなりますので、できるだけ日当たりの良い場所に植えることも大切です。乾燥にはある程度耐えられますが、用土は水はけの良いものを用いたほうが良いでしょう。
腐葉土などを用いて肥沃な土にしておけば、本来丈夫な性質の植物ですのでそれほど問題なく育ちます。鉢植えにする場合は、赤玉土と腐葉土に若干の川砂を混ぜて水はけの良い用土にします。比率でいえば6対3対1くらいです。一度植え付けてしまえば植え替えの必要はありませんが、
鉢内が根でいっぱいになりそうな場合は大きめの鉢に植え替えてあげましょう。また鉢の大きさを変えたくない場合は、株分けをしてやります。当然鉢植えの場合にも寒さ対策が必要です。防寒対策がきちんと行われていれば、春にはきちんと新しい花を咲かせてくれます。
ダンギクの種付けや水やり、肥料について
植え付けは4月から5月にかけておこないます。この時期になると霜の心配が無くなりますので、植え付けや植え替えには適しています。植え付けの際には乾燥を防ぐために、植える深さが浅くなり過ぎないように注意します。植え付ける際には水はけのいい用土を用意します。
腐葉土などを利用して土壌の改良をしておきましょう。また植え付けの時に一緒に緩行性の肥料を添えておけば、追肥をおこなわなくてもかまいません。基本的に肥料は多すぎると花の色つきが悪くなりますので、あまり与えないように気をつけます。
また窒素が多すぎても花色が悪くなるので注意が必要です。鉢植えで育てている場合は、折を見て液体肥料を与えてあげれば良く育ちます。水やりに関しては庭に地植えしている場合は、それほど頻繁におこなう必要はありません。ダンギクは日本に古くから自生している植物であり、
この地の気候になじんだ性質をしていますので、自然の降雨に任せるだけでも大丈夫です。鉢植えで育てている場合は、水切れには気をつけなければいけません。もともと乾燥に強いという特徴がある植物なのですが、いくら乾燥に強くても生育期に水が切れてしまうと生育が鈍ってしまいます。
特に夏は乾燥がひどくなりがちですので、こまめに鉢を確認して水やりをおこなうことが大切です。鉢植えのダンギクに水を与えるタイミングは表面の土が乾いたときでかまいません。基本的には丈夫な花ですので、乾燥と寒さにだけ気をつけておけばいいでしょう。
ダンギクの増やし方や害虫について
ダンギクを増やしたいのであれば、挿し木や株分けをおこないます。もちろん種から育てることも可能です。挿し木をする場合はその年に出た若い茎を10センチほどに切り、土に入る部分の葉を落としてから川砂に挿します。挿し木をおこなうタイミングは6月頃が適切です。
上手く育てば1カ月ほどで根がでてきます。種まきに適しているのは4月中旬以降です。発芽するためには気温が20度前後にならなければいけませんので、地域にもよりますが4月半ば以降に種まきをおこなうのが無難です。自生するダンギクは6月頃から花を咲かせますが、
4月頃に種を植えても7月後半から8月頃に花が咲きはじめます。株分けは4月から5月の植え替え時期に一緒におこなえばいいでしょう。ダンギクは病害虫はそれほど心配しなくてもいいですが、たまにイモムシが発生することがあります。これを見かけた場合は早めに取り除くようにします。
さらにまれにセンチュウという微細な生き物がダンギクに発生することがありますが、この虫は肉眼では確認できないほど小さな生き物です。根に住みついて植物を内部から枯らしてしまいますので、異変に気がついた場合は直ちに処置しなければいけません。
対処方法としては土壌の消毒が有効ですが、素人には扱いにくい薬剤を使いますので初心者には難しいかもしれません。もっとも簡単な方法は枯れ始めた株をすべて抜いてしまうことです。他の株にセンチュウが移動してしまう前に、すぐに処置を施しましょう。
ダンギクの歴史
中国や朝鮮半島、台湾、日本が原産地となるダンギクは、30センチから80センチほどになる山野草です。日本では九州や対馬地方などでよくみられます。日当たりの良い草原や岩場、急斜面の崖などを生息地とし、古くから園芸品種や漢方薬の原料として人々に親しまれてきました。
原産地の一つである中国では漢方薬の原料として使われており、百日咳や痛みどめ、血液凝固の薬としてダンギクは利用されてきました。また日本では園芸品種として長い歴史があり、江戸時代に記された園芸書「花壇綱目」のなかにもすでにその名があります。
ですからこの頃には切り花や花壇、鉢植え用の花としてダンギクは栽培されていたようです。ダンギクは夏に青紫の花を咲かせますが、現在はさまざまな園芸品種が開発されており、淡いピンクや白い花を咲かせるものもあります。花は茎節ごとに小さくまとまって咲き、
その姿が菊に似ていることからダンギクという名前が付けられたようですが、姿が似ているだけでキク科の植物ではありません。クマツヅラ科に属しますが、分類法によってはシソ科に分類されることもあります。野草の雰囲気を残したこの花は現代の園芸愛好家にも人気があり、
自然の味わいを持たせた花壇をつくる場合にダンギクを群生させたり、和風の寄せ植えを作る際にも利用されたりしています。また単体としても十分楽しめるため盆栽用として栽培する人も多く、時代を超えて多くの人に愛される花になっています。
ダンギクの特徴
ダンギクは小さいもので約30センチ、大きいものでは1メートルを超える場合もある多年草です。夏の開花時期に青紫色をした小さいふさふさした花を咲かせます。花はおしべとめしべが長く、花から少し突き出たような形をしています。まっすぐに伸びた茎や葉には柔らかい毛が生えており、
葉の形や花の雰囲気がきくに似ていることが名前の由来となっています。海岸部の急斜面に生えているほど丈夫なのが特徴で、乾燥や強い光にも耐えることができます。多年草ですので冬になると根元を残して枯れてしまい、よく年の春になると根元や残った茎の部分から芽を出して再び成長をはじめます。
もともと日本に自生している野草なので、栽培が比較的やさしいのも特徴です。もちろんダンギクは栽培のしやすさだけでなく、趣のある姿も人気の理由です。江戸時代にはすでに園芸品種として利用されていたことからもわかるように、
この花が持つ野趣あふれる雰囲気は、現代の園芸愛好者にも大変好まれています。特に和風の雰囲気を持たせた庭を作りたい場合に適しており、さまざまな園芸品種も開発されています。代表的なダンギクの園芸品種としては白い花を咲かせるシロバナダンギク、
濃淡のあるピンクの花を咲かせるモモイロダンギク、葉の縁に黄色い縁取りが入るサマーソルペット、さらにはダンギクと中国の近縁種を交配させた花式部などがあり、庭の彩りにはもちろん、盆栽に用いても雰囲気のいいものを仕立てることができます。
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