サルビア・スプレンデンスの育て方

植え付け・種付けについて
さて、ここからはサルビア・スプレンデンスの育て方について簡単にご紹介していきます。鉢植えにする場合は粒上肥料等の市販されている花と野菜の土(培養土等のもの)を利用したり、もちろんハーブ用の土が準備できるならそういった土の利用が理想的です。65センチ程度のプランターであれば苗が3つほど植えられる程度の間隔で植えていきましょう。
必ず新しい土を使うのがその後の発育を失敗させないコツでもあります。軽石を2~3cm程度はさみ、水あげをした際に下から水が出るようにセッティングしましょう。花壇に植えて育てる場合には、植える場所の土によく肥料を混ぜ込んでから苗を植え付けるとよいでしょう。
また、一旦プランターなどで種付けをして、その後花壇に移すという手順もあります。
その際は、発芽までは直射日光はさけ、双葉が出たころに日光に当て始めます。本葉が6~8枚程度つく頃まで育った時点で摘心し、花壇に移し替えるのが良いタイミングといえます。
花壇の場所ですが、なるべく日当たりのいい場所を選びます。日当たりがいいと花つきや生育がよくなります。しかしながら、真夏の高温時に関してはあまり強い日差しだと萎れてしまう場合もあります。そしてジメジメとした湿気には弱く、水はけの悪い場所だと根が腐ってしまい、これも発育、花つきに大きな影響を与えます。
真夏には何か影になるような植物(低木など)を近くに持っていき意図的に「日陰」を作り出すことができるとよいでしょう。サルビア・スプレンデンスをうまくきれいに咲かせるには最初の植え付け場所に気を付けることがかなり重要な鍵となってくるといえるでしょう。
サルビア・スプレンデンスの育て方
水は、土が乾いているようであれば十分な量を与えてください。ただ、上記にも記したように、あまりジメジメしていると根っこが腐ってしまうこともあるので、栽培中は水を切らさない、というよりは乾いているようであれば水をやる、といったように水をやり過ぎないということにも注意が必要です。
肥料に関しては、植え付け時に土にたっぷり肥料を混ぜてから植え付けるのも必要事項ですが、花が咲いている時期には1週間に1回程度には液体肥料などを使用して栄養を補給してあげましょう。肥料・栄養が少ないからといって枯れることはめったにありませんが、花のつきはもちろん少なくなったり、葉色が悪くなったりする原因にはなります。
真夏時にはあまり花をつけないのでそれほど水以外に栽培に気を付けることもありませんが、真夏を過ぎてから、特に真夏後から秋にかけては大量の花を咲かせるので肥料はこまめに補充してあげましょう。冷涼な気候の地域以外では、夏ごろに一度草丈を3分の1ほど刈り込み、風通しを良くすることで秋にまたサルビア・スプレンデンスの見事な花をみることができます。
花穂摘みの作業について
サルビア・スプレンデンスは花穂摘みをしっかり行えばそれだけ花を付ける量が増えきれいにボリューム感たっぷりに花が楽しめます。咲いている花を摘んでしまうのはなんとなく抵抗があるかもしれませんが、最初の花穂を摘み取ることによって次の腋芽が伸び始め、数週間もすると次の花穂が咲き始めます。
もちろん花穂摘みをするたびに次の花のための肥料を欠かさずにやってください。そうすることでしっかりした種に育ち、次回の種付けの際も発芽しやすくなります。病害虫の注意などは、他の植物でもありますが、特に、花穂が伸び始めるころアブラムシの被害が多くなります。
また、乾燥高温の環境で発生しやすい害虫、オンシツコナジラミ・ハダニもよく発生・被害にあいます。ハダニは葉の裏について植物の知るを水生育を弱らせてしまうので、早めに薬剤などを使用して駆除することをお勧めします。また粒状の殺虫剤等を土にあらかじめ撒いておくとアブラムシ等の発生を抑える効果が持続します。
水はけのよい土の状態にし、なおかつ花がらや枯葉などをこまめに取り除くことによって清潔に保ち、花を害虫から守ることも大切な世話の一つです。サルビア・スプレンデンスは現在では地方公共団体の花に指定している自治体も多く、いたるところでみられる花の種類となっています。
育て方・栽培の仕方ににいくつか注意点等はあるものの、他の植物にくらべ育て方がそんなに難しいというわけでもなく、また種付けもコツさえつかめば割と簡単にできるものなので、ガーデニング初心者にも手を出しやすい植物の一つだと言えます。
庭の片隅にあるだけで、一段と華やかさがます発色を持っていますのであまり広くはないけれど華やかに庭を彩りたい、という方にもおすすめです。また、部屋の隅に一つあるだけでだいぶ雰囲気も華やぐことでしょう。今までなんとなく遠回しで避けていたガーデニング、サルビア・スプレンデンスをこの機会に育ててみるのはいかがでしょうか。
サルビア・スプレンデンスの歴史
サルビア・スプレンデンスは、ドイツ生まれの植物学者セロウによってブラジルで発見されました。彼はブラジルを中心に植物探検をおこない、その結果サルビア・スプレンデンスも含め、実に900種類以上の新種をブラジルの地にて発見しており、ブラジルにおける植物研究の世界を語るにはその名を欠かせない、重要な人物とも言えます。
発見された当時サルビアを含め、新種として採取された植物が、セロウの故郷ドイツやイギリスにも送られ、各地で夏の園芸商品として人気を博したといわれています。日本には明治時代の中ごろに入ってきました。
サルビア・スプレンデンスの特徴
みなさんは「サルビア・スプレンデンス」という花をご存じでしょうか。ガーデニングは趣味ではない、というかたも「サルビア」という言葉なら一度は耳にしたことがあると思います。また、最近では街頭の花壇なんかにも使われていることも多いので写真を見れば「あぁ、見たことあるかも!」と思われる方も多いと思います。
ちなみに和名では「緋衣草(ひごろもそう)」と呼ばれています。花言葉は「燃える思い・知恵」です。サルビアは広い意味では『シソ科サルビア属』の植物すべてを指し、ハーブとして知られるセージ(薬用サルビア)もその仲間に入ります。
原産国・生息地は2000m~3000mほどの高地で気温が温暖な気候が特徴の南アメリカのブラジルです。背丈は20~30cm程度まで成長し、寒さには弱いため日本では霜の降りる晩秋には枯れてしまうので、毎年春に種を撒いて夏から秋にかけて花を楽しむ、春撒きの1年草として扱われます。
花は先端の開いた筒形、段状にたくさん付きます。花茎の基部には花びらを包むような緋色のがくがあります。花びら自体は咲いたあと1日ほどで落ちてしまいますが、がくは長い間鮮やかな色がそのまま残ります。品種改良により紫や白、サーモンピンクなどの花色も登場しました。
ユニークなものに花が白と赤のツートンカラーになる「トーチライト」があります。緋色の定番品種に「ホット・ジャズ」「ボン・ファイヤー」などがあります。いろいろな色が楽しめ、華やかな印象のあるこのサルビア・スプレンデンスは夏から秋にかけて一般の家庭でも栽培されるようになりました。
たまに、花を摘んで蜜を蜂の真似事のようにちゅーちゅー吸う方がいらっしゃいますが、実は少量なりの毒成分のようなものが含まれていますので、あまり吸うのはおすすめしません・・。
花の育て方など色々な植物の育て方に興味がある方は下記の記事も凄く参考になります♪
タイトル:サルビア(一年性)の育て方
タイトル:ハナビシソウの育て方
タイトル:ポリゴラムの育て方
タイトル:プルネラの育て方
タイトル:セージの育て方
-
-
リナム・グランディフロムルの育て方
リナム・グランディフロムルは、アマ科アマ(リナム)属の植物です。リナム属はロシアのカフカス地方から中東にかけての地域が生...
-
-
ドクダミの育て方
ドクダミは、ドクダミ科ドクダミ族の多年草であり、ギョウセイソウやジゴクソバ、ドクダメとも呼ばれています。
-
-
レブンソウの育て方
この植物の特徴として、バラ目、マメ科、オヤマノエンドウ属になります。園芸上においては山野草として区分されます。生え方は多...
-
-
オカワカメの育て方
オカワカメと言うのは料理のレシピなどでもお馴染みの食材です。ワカメ名の付くことからも見た目がワカメに似ていたり、栽培する...
-
-
シネラリアの育て方
シネラリアはキク科の植物で、早春から春にかけての代表的な鉢花のひとつです。原産地は北アフリカの大西洋沖に浮かぶスペイン領...
-
-
人参の育て方
原産地はアフガニスタンで、ヒンズークシーという山のふもとで栽培されたのが始まりだといわれています。古代ギリシャでは薬用と...
-
-
チューリップの栽培の仕方
チューリップはユリ科の植物で品種には早生系、早生八重、晩生系など色々な種類があり、その種類によって草丈や開花期が異なりま...
-
-
バラ(シュラブ・ローズ)の育て方
バラの歴史はとても古く、恐竜が世界を支配していたころから始まります。さらに初めに文字として誕生したのは古代メソポタミア文...
-
-
とうもろこしの育て方
昔の生息地や原産地、起源は正確には分かっておらず、現在のとうもろこしの先祖にあたる野生のものが見つかっていないのです。大...
-
-
ヤトロファの育て方
特徴としては、被子植物、真正双子葉類に該当します。バラ類、キントラノオ目、トウダイグサ科、ハズ亜科となっています。油の原...
サルビア・スプレンデンスは、ドイツ生まれの植物学者セロウによってブラジルで発見されました。彼はブラジルを中心に植物探検をおこない、その結果サルビア・スプレンデンスも含め、実に900種類以上の新種をブラジルの地にて発見しており、ブラジルにおける植物研究の世界を語るにはその名を欠かせない、重要な人物とも言えます。