リグラリアの育て方

リグラリアの育て方

リグラリアは菊科の植物で、原産は東アジアの広い地域を生息地にしています。日本においても、かなり古くからある植物で、中国と日本がまだ地続きだったころから存在していました。日本や中国では樊噲草とも呼ばれています。学名のLigulariajaponicaは、ラテン語のLigula(舌)の意味であり、その花の花弁の形状が小さい舌の形に似ていることから命名されました。

育てる環境について

リグラリアを栽培する場合、ある程度湿気のある、日向から半日陰の場所が適地です。反対に夏の強い日射は苦手、耐暑性にはやや弱い傾向がある点に注意するよういしてください。リグラリアは多年草で宿根草であるため、丁寧に管理を続けるようにしていけば、庭植えや鉢植えでも、何年も花を楽しむことができます。

ガーデニングの盛んな欧州の国や米国においては、非常によく利用される植物で、日本国内においても西洋式のガーデニングが普及してくるにつれ、だんだんと浸透してくるようになりました。花の開花時期が、多年草で宿根草の傾向として短い傾向にあるため、ガーデニングにおいては、他の花とのバランスを考えて組み合わせると、

一年中花の途切れることのない庭造りをすることができます。またリグラリアをカラーリーフとして使う場合、春と秋頃に、半日くらい日の当たる場所に植えるようにしておくと、発色が綺麗になります。土は肥よくでやや湿った場所を好む傾向があり、乾燥に弱いです。注意が必要なのは、植え付けを行った直後です。この時期には少しでも乾かすと葉がしおれてしまいますので、

乾きやすい環境にある場合は、腐葉土を入れる等して栄養と湿度を保つようにしましょう。それさえ注意していれば、基本的には丈夫な植物なので一度根付いてしまえば、後は花がら摘み程度の管理で維持することができるようになります。また日向の当たり具合によって、葉の形や色合いに差が出てくるので、そうした特性を上手に活かして、彩のあるガーデニングを楽しむことも可能です。

種付けや水やり、肥料について

育て方としては、種から栽培する方法と苗木を購入して植え付ける方法があります。種から育てる場合には、種用のポットに、育苗用の培養土を入れて、そこに種を撒いて育てます。発芽に適した温度は20度前後です。ある程度成長してきたら、鉢や庭等に植え付けるようにします。を行いますが、湿り気味の土質を好みますので、乾燥には注意してください。

水やりも多めに与えるようにします。なるべく乾燥を避けるようにするために腐葉土を使うと良いでしょう。腐葉土とは、朽ちた葉や茎等の有機物が堆積したものが、ある程度発酵した状態になったもので、園芸品店等でも販売されています。自分でも簡単に作ることができますので、自作してみるのも良いでしょう。作り方も簡単です。

落ち葉や剪定時に出たゴミの枝等を、プラスチックの大きな容器等に入れて、上から押し込みながら詰め込んでいき、上に重石を乗せるだけです。このままの状態で、六か月程置いておくだけで感性します。この時、雨ざらしにならないようにしてください。これで市販のものと変わらない腐葉土ができあがります。

庭にすき込んだり、鉢植えの土に混ぜ込んで利用します。もともと施肥はあまり必要としない植物なので、腐葉土があれば、肥料については特に与える必要はありません。どちらかというと、乾燥に注して水やりすることの方が重要になってきます。もし与える場合は、春か秋頃に遅効性の固形化成肥料を、少量置く程度で十分です。

増やし方や害虫について

株分けでも増やす事ができます。また基本的には病気に強く、また天敵となる害虫も少ないので、あまり心配する必要はないのですが、湿った場所に植えるために、ナメクジが派生する点だけは注意する必要があります。といっても、ナメクジ自体によって、致命的な被害を受けるということはありません。

ただあまり被害が出ないように、日ごろから観察して、見つけ次第捕殺するようにしてあげてください。腐葉土を使う場合には、その中に卵が含まれていたりする場合があるので注意が必要です。ナメクジを予防するには、ラベンダー等のハーブ系の植物と混植することで、ある程度防ぐことができます。またナメクジを寄せ付けない薬剤を散布しておくのも良いでしょう。

他にもラベンダーオイルや木酢液にナメクジを寄せ付けない効果があります。鉢植えの場合、ビールの飲み残しを小さな容器に入れて置いておくのも良いです。また他にもコーヒーの出がらしを撒いておくといった様々な方法がありますので、ナメクジ対策方法について一度調べてみると良いでしょう。

コーヒーの出がらしの場合、そのまま堆肥にもなりますのでお勧めです。リグラリアの手入れとしては、花がらをこまめに摘み取るようにすると良いでしょう。花がらが茎葉に付着した状態で雨に当たると、まれに灰色かび病を発生させる場合がありますので、なるべく早いうち摘み取りましょう。他には、雑草の除去をして、風通しをある程度保つようにしてあげると良いでしょう。

リグラリアの歴史

リグラリアは菊科の植物で、原産は東アジアの広い地域を生息地にしています。日本においても、かなり古くからある植物で、中国と日本がまだ地続きだったころから存在していました。日本や中国では樊?草とも呼ばれています。学名のLigulariajaponicaは、ラテン語のLigula(舌)の意味であり、その花の花弁の形状が小さい舌の形に似ていることから命名されました。

japonicaは「日本の」という意味になります。園芸品種としても歴史が長いことから、交配によって沢山の種類が誕生しています。デンタータやプルツェワルスキーなど個性的な品種も多く、花や葉の色や形状は、非常にバラエティに富んだものとなっています。山地や草原といった湿り気のある場所で自生し、日本においても様々ところで見ることができます。

夏頃になれば、太い茎の先端に、綺麗で大きな黄色の花を咲かせます。一般的には大きな葉が深く切れ込んでいる形状が特徴となっています。樊?草の名の由来は、中国の史記にも登場する、三国志よりも遥か400年以上前の漢の時代、漢の高祖劉邦に使えた有名な武将、樊?の名前から来ています。

樊?は鴻門の会の時に、敵将である項羽から劉邦を救い、劉邦が天下を統一した後に、舞陽侯に封ぜられました。そういう由来を知った上で見ると、リグラリアの姿からは男性的な雄々しさを感じられるかもしれません。武勇に優れた名将のイメージが、昔の人にはリグラリアと重なって見えたのでしょう。

リグラリアの特徴

非常に沢山の種類があるリグラリアですが、共通的する特徴としては、耐寒性のある宿根草であり、冬に落葉するという点でしょうか。日本の園芸において人気の高いものは、中輪の花の花序をつけるデンタータと穂状に小さな花が咲くプルツェワルスキーで、市場によく出回っており、簡単に入手することができます。

どちらの種類も、その花の色は黄色です。花期は初夏~秋咲きで、葉の色が違う品種もよく出回っています。株はどちらもロゼット型になっています。草の高さは、大きくても1メートル前後程度、茎は上部で枝分かれています。シェードガーデンや半日陰のグランドカバー等に用いられることが多く、他にも、低木の根じめ、小川や池や流れの際など湿気の多い場所に向いています。

寄せ植えや鉢植えでも育てることは可能ですが、あまり向いているとはいえません。庭を飾る場合には、和風にも洋風にも使えるのが特徴です。ただし横に広がりやすい性質があるため、植える際には間隔には注意する必要があります。特にプルツェワルスキーは野趣が強く、周囲のバランスを考えずに適当に植え付けてしまうと、

雑草然としてしまう傾向がありますのでご注意ください。他にも品種としては、チョコレートカラーの葉を持ったブリットマリークロフォードも人気があります。日陰から半日陰の庭に適しており、花は夏から晩夏にかけて、まるでデージーのような黄金色の花を房状に広がって咲かせます。黄金色の花と、リグラリア系の中では最も黒い葉とのコントラストが見事です。

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