ロータスの育て方

ロータスの育て方

「ロータス」は、北半球の温帯、主に地中海付近の島国を原産として約100種類もの品種が存在するマメ科ミヤコグサ科の多年草です。書物や文献によってはロータス属と表記される場合もありますが、一般的には耐寒性常緑低木として知られています。日本の市場で見ることのできる品種は主に「ベルテロティー」、「マクラツス」の2種類で、知名度も高いため日本国内で広く栽培されています。

育てる環境について

ロータス」の名を持つ品種はそのほとんどが日光を好み高温多湿に弱い傾向があります。ただし、夏場の長時間の直射日光や西日は葉焼けの原因となってしまうため避けるようにします。日照不足になると葉の発色や花つきに影響が出る場合もありますが、葉の鑑賞をメインとする場合ならば半日陰の場所での栽培も十分可能です。

花つきは少々少なくなりますが暑さで弱らせることもない分、葉を美しく保つことができます。半日陰での栽培を行う際は、風通しがあるかよく確認し、多湿で根腐れを起こすことがないよう注意します。花も含めて鑑賞したい場合は、季節によって移動可能な鉢植えが好ましいです。その場合は、夏場以外はよく日が当たる風通しの良い屋外に置くようにします。

また、特徴に関しての内容でも触れているように地面に這うように成長する性質を活かし、ハンギングタイプの鉢に植えるとその姿が美しく映えると同時に蒸れ防止にもなります。本来生息地が暖かい島国であることから、冬場の気温が氷点下を回る地域での地植えには向きません。冬は葉先や土を凍ら咲ないように注意しなくてはならないので、霜の降りないベランダや、室内に取り込むとよいです。

暖房の効いた部屋では蒸れて根腐れを起こす可能性があるため、室内で管理をする場合は玄関や廊下に置くようにします。中でも「クレティクス」はやや寒さに弱い性質がありますが、株が弱っているように感じた際は盛り土をしたり鉢を新聞紙で包むことで防寒をするとよいです。

そのほか、海沿いで積雪のない暖かい地域であれば屋外に置いたままでの栽培も可能です。この植物の多くは適応能力が大変高い植物なので長年屋外で管理されてきた親株などは氷点下を下回っても枯れることがない場合もあります。地植えで管理したい場合は初めの一年を鉢植えで管理し、冬場に厳しい環境に慣れさせることで翌年以降地植えが可能になるケースなどもあります。

種付けや水やり、肥料について

花時期の終わる晩夏には自然と種を付けている場合があるので見つけたら収穫し、冬越しののち植えつけが可能です。より多く種の収穫を狙う場合は花つきの数を減らさないようにする環境を整え、十分に根を張ることのできる広いスペースが必要です。そのほか、種付けのための特別な管理などは必要ありません。また、一般的に種で出回ることがない植物なので自分で種を収穫できた時の達成感や喜びはひとしお大きいものになります。

育て方自体は特殊なものではないので種付けに挑戦することもこの植物の楽しみ方の一つです。苗木を購入した際の植えつけは赤玉土に腐葉土や川砂などを混ぜ、水はけと通気性を保つようにします。植え替え時期は弱りやすい夏場以外の春と秋が好ましく、根の損傷を防ぐため苗木の土は落とさずに植えつけるようにします。水やりは、鉢植えの場合は土の表面が乾いてきたら十分に行います。

比較的乾き気味の土を好む性質があるので、常時湿っているような状態にならないよう注意が必要です。あまり多湿の状態が続くと根腐れを起こし、株自体がだめになってしまう可能性があります。とくに屋外で管理している場合は梅雨時期や季節の変わり目の長雨にさらさないよう心がけます。

地植えの場合は基本的に水やりを必要としませんが、気温の上がる夏場に地面が干上がらないよう気をつけます。乾燥しすぎると株が急速に弱り始めるため、そうなる前の水やりは必須です。肥料は、暑さで生育の衰える夏場を避け、春と秋に緩効性の置き肥もしくは液肥を施します。生育が衰える夏場の肥料は根を痛めてしまう場合があります。

増やし方や害虫について

どの品種も挿し木でふやすことができます。気温が上がると弱る傾向があるため夏前か花期の終わった9月頃に挿し穂を準備すると良いです。とくに気温が上がる前の梅雨時期は葉の蒸散を抑えることができるためより適した時期だといえます。また同時期にせん定することも可能なので、せん定も兼ねて挿し穂の準備をすると効率がよく株にもダメージを与えにくいです。

挿し穂はその年に生えた枝から10センチほどを切り落とす必要があるため、花後の伸びすぎた枝などを選ぶとよいです。水揚げの効率を考え切り口の断面は斜めになるようにします。出来た挿し穂は下葉は全て取り除き、30分ほど水揚げをします。挿し木の際は、根の広がりを考慮して最低でも二号鉢以上の鉢を用意します。

土は、肥料分のない赤玉土や鹿沼土を用い、通気性に配慮します。挿し木の置き場所としては、あまり日光の当たる場所に置くと蒸散が進み発根の前に枯れてしまう可能性があります。また温度の上昇で弱る原因にもなってしまうため、発根までは日の光が入る明るい室内などで管理をするとよいです。また、涼しい時期であれば切り落とした挿し穂を水挿しで発芽させることも可能です。

とくに病害虫はありませんが、寄せ植えに用いることが多いため隣接する他の植物の病気や虫をもらうことがあります。目視できる大きさの虫の場合は直接取り除くほか、殺虫剤などで駆除するようにします。病気は一時的についてしまっている場合が多いので、痛んだ部分を取り除くことで回復が可能です。

ロータスの歴史

ロータス」は、北半球の温帯、主に地中海付近の島国を原産として約100種類もの品種が存在するマメ科ミヤコグサ科の多年草です。書物や文献によってはロータス属と表記される場合もありますが、一般的には耐寒性常緑低木として知られています。日本の市場で見ることのできる品種は主に「ベルテロティー」、「マクラツス」の2種類で、知名度も高いため日本国内で広く栽培されています。

近年では比較的新しい品種の「クレティクス」、「ブリムストーン」なども販売され、毎年時期になる度に少しずつその知名度を上げています。一般的に広く知られている「ロータス」という名称は、しばしば「ハス」と勘違いされることがありますが「ハス」の英名が同じであるためにこのような誤認があります。

この内容で触れている「ロータス」は「ハス」とは全くの別の種類の植物であり、この名称はギリシャ語で「マメ科植物」を表すロトスという言葉からつけられたといわれています。近年日本では、その美しい葉の色彩や形状からカラーリーフ(またはリーフプランツ)などとして用いられることが多く、非常に人気が伸び始めている植物の一つです。

カラーリーフとは、主に葉の色合いや模様を楽しむことを前提とした植物などの総称で、とくに熱帯原産の色鮮やかな葉を持つ植物などが挙げられます。また、開花時期にこだわる必要もないので、冬場など通年を通して常緑種としてガーデニングにも重宝されています。

ロータスの特徴

数種類におよぶ「ロータス」ですが、そのすべてに共通して見られる特徴が1年を通して美しい葉の観賞ができるという点です。中でも「ブリムストーン」は葉の表面全体を覆うように薄らと毛が生えており、鮮やかな緑色の葉が大変美しく人気があります。初夏になると花径2センチほどの小さな花を咲かせます。色は白から薄いピンク、クリーム色など環境や親株によって若干異なりますが、

いずれも茎の先の方に房状で花を咲かせます。この「ブリムストーン」という品種はまれに「ヒルスタス」と呼ばれることもありますがどちらも同じ品種を示しています。「クレティクス」は「ブリムストーン」同様、葉の表面全体を薄らと毛で覆われていますが決定的に異なる点はその葉色です。「ブリムストーン」が鮮やかな緑色の葉をつけることに対し「クレティクス」は

シルバーリーフを彷彿させるような美しいシルバーカラーの葉をつけます。なお、葉色がシルバーに見えるのはある程度成長した段階であり、開いたばかりの若葉は淡い黄金色をしています。草丈や開花姿などはほぼ「ブリムストーン」と変わらないことから、この2種の葉の違いを活かして寄せ植えなどをされる庭園も多く見られます。

対して、市場で多くで出回っている「マクラツス」と「ベルテロティー」は葉表面の毛はなく、やや特徴的な花を咲かせることから南国をイメージさせるエキゾチックな特徴を持ちます。葉は一枚一枚が細く針型で、長さ3センチ前後のものが放射状に開いています。やや銀色がかった光沢のない緑色が、どんな植物との寄せ植えでも合わせやすいことで人気があります。

草丈は20センチ前後と低く、これはつる性に成長していく性質があり地面に沿って茎を伸ばしていくためです。茎元からは約60センチほどの長さに成長します。花は、熱帯に生息する鳥のくちばしを模したような形をしており大変特徴的です。「マクラツス」は3月から5月にかけて原色に近い大変鮮やかな黄色い花を咲かせますがこの開花姿から、別名「オウムのくちばし(英名=parrot’sbeak)」とも呼ばれています。また、「ベルテロティー」は発色の良い赤色の花を咲かせます。

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