タツナミソウの育て方

タツナミソウの育て方

タツナミソウはシソ科の仲間で世界中に分布している植物なので日本でも全国的に見ることができます。花の形が独特であるという理由から観賞用として栽培されてきた歴史があるのですが、日本で作られた品種の多くは筒状になっていて、先の部分が膨らんで花を形成しています。

育てる環境について

常緑性の植物で寒さには非常に強いので盆栽に向いている植物で、初心者でも育てやすいので初めて栽培をする場合や盆栽の練習をする場合に使うことができます。また夏の暑い時期に地面をこの植物で覆っておくと温度の上昇を抑えることができるので、温暖化を防ぐためにも利用することができます。

植え付けや植え替えは3月から4月頃に行われるのが一般的ですが、花が咲き終わった6月くらいに植え替えを行うこともあります。比較的強い植物なので花の季節が終わった場合にはいつ頃植え替えを行っても十分に生育していくことができる強さをもっています。

種まきをする場合には開花時期の2ヶ月程度前に行うと春になって花を楽しむことができます。また乾燥している場所でも生育することができる植物なのですが、水たまりのような状態には弱いので、なるべく水はけの良い土地で育てると管理がしやすくなります。

またどのような土の質でも栽培が可能なので、日の当たる明るい場所で風通しが良い場所で栽培をすると美しい花を咲かせることができます。また夏の暑い時期には明るい日陰が良いとされているのですが、表土が乾いた場合に水やりをするだけで十分に生育していくので、

庭植えの場合には雨がふるだけで十分な水分を得ることができます。土に関しては普通の草花用の培養土に赤玉土の小粒を混ぜたものを植え付けるとよく育ちます。ある程度の栄養分がある土地ならば成分などをあまり気にしなくても栽培が可能です。

種付けや水やり、肥料について

タツナミソウの水やりの方法は庭植えの場合にはあまり管理をしなくても雨水だけで十分に生育していくので、毎年美しい花を楽しむことができるのですが、周囲に雑草などが生えてしまうとタツナミソウに栄養分が十分行き渡らない状態になるので、雑草の除去が必要になります。

鉢植えで栽培する場合には表土が乾燥した場合に水やりをすることで良い状態を保つことができます。日本の風土の中で自生をしている植物なので、特別な管理を必要としていないのですが、夏の日差しが強い場合などには日陰に置くなどの対処も必要となります。

肥料に関しては芽が出る時期と花の咲いた後の夏の前に1回から2回程度窒素とリン酸、カリウムが等量配合されている緩効性の化成肥料や配合肥料を与えると生育状況が良くなるのですが、庭植えの場合にはどのような土地でも栽培できるので肥料を与える必要はありません。

盆栽のように小さいまま育てる場合には肥料を与えることで大きく根を張ってしまうので、与えないようにする必要があります。鉢植えの場合は毎年植え替えを行う必要があり、花が咲いたあとの9月から10月に大きめの鉢に変える必要があります。

また盆栽のように作っている場合でもタツナミソウをメインにしている場合には毎年植え替えを行う必要があります。庭植えの場合にはタツナミソウが地下に根や茎を広げていって栄養分を吸収するので特別な管理を必要としていません。また庭に植えている場合は種がまかれるので増殖する可能性があります。

増やし方や害虫について

増やし方に関しては6月から9月に種を採取しておいて、それを冷蔵庫の中で保管をして翌年の冬から早春の時期に地面や鉢の中にまきます。そうすることで2年目に開花をして、美しい花を楽しむことができるようになります。またタツナミソウの場合には自然の状態で管理をしていると

種が撒き散らされるのでそれによって、新しい芽が次々と生えてくるので増やす作業の必要性がない場合もあります。株分けで増やす場合は植え替えと同時に行うのが一般的で、茎や地下茎が絡み合っているので、あまり細かく分けると茎などを傷つけるおそれがあるので、

大きめに3つから4つ程度に分割して株分けをします。挿し芽をする場合には6月から7月に成長している茎の部分を切り取って清潔な用土に挿すことで成長を始めます。土に根付いてきたら鉢上げをして大きめの鉢で生育させていきます。日本全国に自生している強い植物なので

病気などはないとされているのですが、害虫としてはハダニがつくことがあるとされていて、この場合には葉の裏側から外側にかけて白い斑点ができるので、観賞用として育てている場合には見栄えが悪くなることが心配されます。

タツナミソウに関しては重症化することがないとされているのですが、ハダニを駆除する場合には薬剤を使ったり、定期的に葉の裏側に霧吹きなどで水分を与えると繁殖を防ぐことができます。この植物は直射日光などにも強いので緑色の葉が変色してしまうことがほとんどありません。

タツナミソウの歴史

タツナミソウはシソ科の仲間で世界中に分布している植物なので日本でも全国的に見ることができます。花の形が独特であるという理由から観賞用として栽培されてきた歴史があるのですが、日本で作られた品種の多くは筒状になっていて、先の部分が膨らんで花を形成しています。

タツナミソウという名前は花の先端が波のように見えることから付けられた名前で、花がまっすぐ水平に伸びるものはナミキソウと呼ばれています。この品種に関しては変異することが多いのが特徴なので品種を特定するのは非常に難しいとされています。

シソ科の植物はハーブのように芳香のある品種も多いのですが、園芸用に開発された品種の場合には芳香のないものもあります。また低木やつるなどの種類もあるので、様々な進化を遂げている種類があるのタツナミソウなどのシソ科の植物の特徴です。

歴史的にはヨーロッパなどでも古くからハーブとして民間療法などに用いられてきたので、栽培が進んでいて、品種改良なども頻繁に行われてきた歴史があります。原産地としては日本を始めとしてヨーロッパなどの世界各国となっていて、生息地も世界の広い地域に分布しています。

育て方は簡単なものが多いので、ホームセンターなどで気軽に購入して生育させている愛好家も数多くいます。また食材として使用するために栽培をしている愛好家もいるので、品種によって様々な用途で用いられているのがシソ科の植物に共通していることです。

タツナミソウの特徴

タツナミソウはシソ科の仲間の中でもとくに一般に普及している種類なので、平地や標高の低い山の中でも普通に見ることができる植物です。草原や子どもたちの遊び場所などでも普通に見ることができるので、観賞用として栽培する場合には根本から抜いて、

鉢植えや庭植えにして栽培することができます。この植物は地下茎を伸ばすことで成長を続けていくという特徴があるので、鉢植えにする場合にはある程度の期間が経過したら植え替えをする必要があります。また自然に交配することもあるので、

様々な色の花を楽しむことができるのもシソ科の植物の特徴となっているのでタツナミソウの花も様々な品種と交配することによって珍しい色になる可能性もあります。タツナミソウに関しては似たような種類が数多くあることから、正確に分類することが非常に難しいとされていて、

現在でも学者によって見解が異なるので、図鑑などによって情報が異なっている場合もあります。タツナミソウは多年草で原産地は北海道を除く日本列島や中国の東部から南部の地域、台湾やインドシナ半島などまで広く分布しています。開花をする時期は主に4月から5月とされていて、

花の色は交配によっては様々な色があるのですが、基本的には紫色やピンク、白などがあります。栽培の難易度は非常に低いので初心者でも十分に育てることができるのですが、あまり管理をする必要がないので、育てる楽しみが少ないのが難点であるとも考えられます。

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