ヒメシャガの育て方
育てる環境について
ヒメシャガの育て方として日のあたる風通しのよい場所を選ぶようにしてください。春頃からは日なたで育てていくのですが、夏が近づいてくる頃には遮光をコントロールする必要がありますので半日陰の場所に移動させるようにしましょう。
ゴールデンウィーク以降くらいから40パーセントから50パーセントくらいの遮光率にしていきます。夏場は気温が高くなり乾燥しやすいシーズンですので、鉢植えで栽培されている場合は二重鉢にすることがおすすめされています。その他の対策として砂床を作ってあげる方法があります。
砂床は、発泡スチロールなどを利用して水抜きをすることができるように側面した部分辺りに穴を数カ所あけます。その中に軽く洗った軽石や鹿沼土の小粒を敷いてあげてください。夏の初め頃になると開花させ、とても丈夫耐陰性にも優れている植物だとされています。
シャガと比べて小型ですので狭い庭で育てる場合などにもおすすめされています。半日陰でも生育することができますので肥沃な土でしたら日陰でも育ちます。花も半日陰くらいの方が美しい色で開花します。庭植えをすると花のつきがよくなりますので鉢植えで育てるよりおすすめです。
庭植えをして育てる場合は手間が架からないヒメシャガですが、株の姿が安定していませんので整形花壇にはあまり向いていません。育ち過ぎて込み合ってきたと感じた場合や、思わぬところにまで根茎を伸ばしてきたら秋頃にランナーを株分け作業していきましょう。
種付けや水やり、肥料について
ヒメシャガが庭植え栽培をしている場合は、一旦根付いてしまえば頻繁に水やりをする必要はありません。夏場は気温が高く乾燥しやすいので自然の雨では不十分なことがあります。日照りが続くようでしたら乾燥しきってしまわないように水やりをしてあげてください。
比較的湿っているような場所を好みますので、土が乾燥してきたと感じたら水やりをして水切れになってしまうことは避けましょう。夏は気温が高くなり日中に水やりをしてしまうと水が沸騰してして傷めてしまうことがありますので、朝夕など涼しくなる時間帯におこなうようにしてください。
冬になると地上部は枯れてしまっていますが根の部分は生きていますので乾燥しきってしまわないように水をあげるようにしていきましょう。鉢植えで育てている場合の肥料は、2月頃から3月上旬くらいに植え替えをおこなうタイミングで、
元肥としてリン酸やカリウムが多めの緩効性化成肥料などを施すことがおすすめされています。3月頃から9月頃にかけて1ヶ月に2回程度液体状の肥料を1500から2000倍くらいに薄めて施してあげてください。真夏に肥料を施す場合には、
3000倍くらいにまで薄めてから使用することがおすすめされています。庭植えをして育てている場合は、特に肥料を施す必要はないとされています。植え替えは2年に1回はおこなう必要があるのですが、植え替えをする際に使用する鉢はそれほど深いものでなくても大丈夫です。
増やし方や害虫について
ヒメシャガの増やし方としては、株分け方法とタネまきによる方法が用いられています。2年から3年ごとに密生している株を掘り上げて大き目の鉢に植え替えしていきます。株分けをする場合は植え替え作業の際に一緒におこなっていきましょう。
株の分け方ですが丈夫ですので自然に分かれている部分で分けたり、大きい株の場合はナイフなどを使ってカットしていきます。春の芽だしから花が終わった後暑くなってしまわない時期に大きくなっている株をほぐしてカットしていきます。え替えは、3、4芽つくようにして地下茎を分割してください。
ヒメシャガは放置したままにしていると伸びていき他の植物のところまで侵食してしまうことがありますので注意するようにしましょう。ヒメシャガは病気などが発生してしまうことは少ないですが、ハダニが発生することがあります。
ハダニが発生してしまうと葉が白っぽくなってしまい生育が衰える可能性があります。対処方法として専用の殺虫剤などを利用する必要があります。殺虫剤にはスプレータイプの商品が販売されていますので、吹き飛ばすようにして駆除してください。
冬になると枯れ葉がありますのできれいに取り除いてあげてください。耐寒性が高く日陰でも生育することができるヒメシャガは、シェードガーデンに欠かせない宿根草だとされています。栽培方法が比較的簡単でメンテナンスなども楽ですので、自宅などで育ててみてはいかがでしょうか。
ヒメシャガの歴史
ヒメシャガはアヤメ科アヤメ属の多年草でシャガよりも小型になります。シャガとよく似ており絶滅危惧植物に指定されている耐寒性に優れている多年草ですアヤメ科 とは単子葉植物の科で世界には66族2000種類ほどがあるとされています。
地下に球茎または根茎がある多年草のアヤメ属は、日本種にはシャガやヒメシャガ、イチハツは中国原産の植物で室町時代頃に渡来して観賞用として栽培されてきました。古い時代には茅葺屋根など棟の上に植える風習がありました。ノハナショウブやハナショウブは、
江戸系、伊勢系、肥後系、原種の特徴を強く残す長井古種などに分類することができます。カキツバタは江戸時代前半頃にはすでに多くの品種がありました。小型のアヤメの仲間にはコカキツバタやイリス・クリスタータなどがあります。
コカキツバタは、東ヨーロッパから朝鮮半島にかけての広い範囲に分布しています。イリス・クリスタータは、北米大陸の南東部原産で森林の中の岩の多い斜面などに生息しています。日本特産のヒメシャガは、北海道西南部、本州、四国、九州北部などに分布し、山地の樹林下など少し乾いたような場所が生息地となっています。
ヒメシャガは、6月22日の誕生花で花言葉は「友人が多い」です。開花するシーズンは5月6月頃で、茎先に花径4センチメートルくらいの淡いパープルやブルーがかったパープル、ホワイトなどの色をした花を2、3輪つけます。シャガと比較すると花数は少なめになります。
ヒメシャガの特徴
ヒメシャガの花茎の高さはおよそ30センチメートルほどで葉は淡いグリーンをしています。形は剣のようで長さはおよそ20センチメートルから40センチメートル、幅は5センチメートルから15センチメートルほどになります。シャガの葉には光沢がありますが、
ヒメシャガの葉には光沢がなく葉幅はより細くて冬になると地上部が枯れてしまいます。外花被片の中央部分は白っぽい色をしで、パープルの脈とイエローの斑紋があり、シャガと同じようにとさか状の突起があるのが特徴です。果実は蒴果で径8ミリメートルほどの球状になり先端から3裂します。
花はだいたい1日でしぼんでしまいますが次々と新たな花が咲きます。ヒメシャガは日本の気候に合った、丈夫で美しい花で斑入りをする品種の場合は開花するまでに少し時間がかかるとされています。開花した後には放置していると種子ができまし。
種子は新しい株をつくりますが負担がかかってしまうことがあります。種子を採種する予定がないという場合は、花が終わってしまった後に花茎をカットしてしまいます。ヒメシャガより大型のシャガは、中国原産で古い時代に日本に入ってきた帰化植物です。
森林周辺の木陰などの、やや湿ったところに群生し4月5月頃に淡いパープルでアヤメに似たような花を咲かせます。シャガの草丈は、高さがおよそ50センチメートルから60センチメートル程度までになり、葉はつやのあるグリーンで左右から扁平になっています。
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