エキナセアの育て方

エキナセアの育て方

宿根草ブームが巻き起こってから、すっかり宿根草の代表選手となった印象のあるエキナセアですが、古くは400年ほど前にアメリカの先住民によって、蛇や虫に噛まれた際や、病気の際に治療に用いられていた歴史があります。当時はもちろん、科学的に研究がされた訳ではありませんでしたが、1970年代に入ってアラスカ州の医師H.C.Meyer先生が先住民からエキナセアの有用性を聞き、自らの体で研究を行ったことで、医学界に科学的な根拠が示されるようになりました。

エキナセアの育て方

キク科の植物であるエキナセアですが、別名はコーンフラワーやムラサキバレンギク(紫馬簾菊)とも呼ばれ、学名はEchinaceaと表記します。これは、ギリシャ語でハリネズミという意味で、花の中心部がトゲトゲした形状から名づけられたと言われています。特にパラドクサやパリダなどの種類では、この中心部の盛り上がりが目立ちますよ。

群生させると見応えがあり、背丈も高くなる品種が多いことから、コンテナよりはガーデンで栽培するのに向く植物です。ナチュラルガーデンでのアイポイントとしてや、ボーダーガーデンの壁面側を彩るのにふさわしい種類ですので、宿根草を育て始めた方にとってはぜひチャレンジしていただきたい種類です。

背が高くなる半面、足元は寂しく感じられる場合もありますので、ボリュームのあるアルケミラモリスなどの葉物や花と組み合わせながらデザインすると全体にまとまりが出ます。コンテナで育てる場合は、比較的大きなポットを用意して、アイポイントとなるような、背景の素材として使うとコンテナが締まります。

株全体に花がつくような咲き方はしませんので、できるだけ背景側に配置して、手前や足元をうまく隠せるような花と組み合わせて一緒に植えると、コンテナ全体に表情が生まれるでしょう。

エキナセアに向く場所

植物の育て方を知るときには、その植物が育った環境を知ることが一番の近道です。エキナセアの生息地(正しくは生育地といいます)・原生地は北アメリカの中部で、年間の気温差が激しい場所に自生しています。そのため、霜が降りたり雪が降ったりするような土地にも耐え、-15℃ほどまでなら地上部は一見枯れたように見えますが、根だけの状態で越冬して枯れずに育ち、翌春新しい葉をつけて成長します(この特徴をもつ植物を宿根草といいます)。

ただし、高温多湿な日本の環境に比べると、比較的冷涼な場所を好むので、夏の蒸れにやや弱い性質があります。ですが、基本的には日当たりと水はけを確保してあげれば、かなり強健な部類の植物ですので、あまり神経質な管理は必要としません。

エキナセアの年間管理

■苗からの育て方
ガーデンやコンテナで花を楽しむ目的で植えるのでしたら、ある程度成長した苗の状態で購入します。キレイな状態を達成できるかどうかは、この苗選びの段階が最も重要といっても過言ではありません。売り場で植物を見ると、どうしても今ついている花に目が行きがちですが、良い苗を選ぶためには、根がしっかり張った、葉っぱの枚数が多く締まった株を選んで購入します。

本来は3~4月と10~11月が植えつけの適期(関東以西)ですので、それ以外の時期に購入した株は、なるべく根を痛めないように植え替えます。適期に購入した株は、新しい根が張りやすいように、底の部分に剪定ばさみで十字に切り込みを入れると、断面から出た根が伸びていきます。追肥は3~4月と、10月に行いますが、あまりやりすぎないようするのがポイントです。終わった花はできるだけ早めに切り取ってあげると、次の花のつぼみが動き出して、長い期間楽しむことができます。

■種付けからの育て方
種からの栽培を目指す場合は、3~5月か9~10月に種付け(種まき)をします。種での販売をしている店舗はやや少ないので、園芸専門店の宿根草種コーナーかインターネットショッピングで手に入れる方法が主流です。

宿根草の種は全般的にとても小さいので、露地にいきなり種付けをして栽培するのはあまりおすすめできません。種付け用マットや小さい種付け用ポットを利用して、十分に成長させてからガーデンやコンテナなどに定植します。種付け用土は市販の肥料分が入っていない種まき用の土を使い、あらかじめポットの下から十分に水をしみ込ませておきます。このようにすることで、種が流れてしまうのを防ぎます。

その後、種をまき、新聞紙で蓋をして22℃の室温を確保します。外気温が低い場合は、発砲スチロールなどの簡易温室を作って、温度管理を徹底しましょう。蓋をしているとうっかり忘れがちになりますが、定期的に水やりを忘れず、発芽したら新聞紙を外し、表面が乾いたら下から流れ出るまでの水やりを続けて、ポット全体に根が張るまで栽培した後で、定植します。

エキナセアの病虫害

栽培していく上で、深刻な病気や害虫が現れることはほとんどありませんが、蒸れると腐ってしまうことがあるので、注意して終わった花は花茎の元から切ります。梅雨時は特に蒸れやすいので、植え付け時には成長を見越してしっかりと間隔をあけて、風通しのよい環境を作ってあげるようにします。

エキナセアその他の種類

パリダ 花色:ピンク 花径:8~10cm 草丈:0.6~1m

プルプレア“ダブルデッカー” 花色:紫がかったピンク 草丈:0.5~0.6m

プルプレア“マグナス” 花色:紫がかったピンク 草丈:0.7~1m

プルプレア“マグナススーベリア” 花色:紫がかったピンク 草丈:1m

“ピンクダブルデライト” 花色:濃いピンクや薄いピンク 草丈:. 0.5~0.6m

“プリマドンナホワイト” 花色:白 草丈:0.7~0.8m

エキナセアの歴史

宿根草ブームが巻き起こってから、すっかり宿根草の代表選手となった印象のあるエキナセアですが、古くは400年ほど前にアメリカの先住民によって、蛇や虫に噛まれた際や、病気の際に治療に用いられていた歴史があります。当時はもちろん、科学的に研究がされた訳ではありませんでしたが、1970年代に入ってアラスカ州の医師H.C.Meyer先生が先住民からエキナセアの有用性を聞き、自らの体で研究を行ったことで、医学界に科学的な根拠が示されるようになりました。

その効果が発表されるやいなや、アメリカでは爆発的な人気になったそうですよ。その後、1895年頃になると、ドイツの科学者によって自国へ持ち帰られたことから、ミュンヘン大学などで研究が進み、今まで経験的に言われるに留まっていた、風邪やインフルエンザなどの抗菌性などが認められて、ドイツでも栽培が始まったとされています。

日本に入って来たのは、さらに時が経って昭和初期頃といわれており、もっぱら葉や茎を乾燥させてお茶や塗り薬として使われていました。今のようにガーデンプランツとして使われるよりもっと以前に、薬として多くの人を助けていたなんて、ちょっとギザギザでトゲトゲなさわり心地の彼らを見直してしまいますね。

エキナセアの特徴

この植物の生息地(植物学上、正しくは生育地といいます)・原産地(原生地)は北アメリカの中部で、年間の気温差は激しいですが、比較的冷涼な場所に自生しています。少し園芸に明るいひとなら、パッと数種類の花色が頭に浮かぶのではないでしょうか。ホームセンターや園芸店などでは、ただ単にエキナセアとして販売されていることの多い彼らですが、実はたくさんの品種があることをご存知でしょうか。今回は、品種ごとの特徴をあげてみましょう。

■プルプレア
いわゆる代表的な種類で、一見するとキクのような花の形をしています。明るいピンク色や白色の品種があり、10cmくらいにはなる存在感のある大きさの花で、ナチュラルガーデンに群生させると圧巻です。

■テネシーエンシス(テネシェンシス)
花色はピンクに近いローズ色で、草丈は45~70cmほどになります。夏~初秋にかけて花をつけてほかの品種に比べて花弁がやや細く、繊細なイメージの花をつけます。

■パラドクサ
エキナセアには少ない黄色の花をつける品種で、エキナセア特有の花中心部が飛び出て、花弁が反り返る形状はっきり出るので、咲き姿が楽しめます。夏から秋にかけて花をつけ、60~100cmほどの高さになります。

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