フリチラリアの育て方

フリチラリアの育て方

フリチラリアはユリ科の植物でフリチラリア属に属します。生息地は北半球独自の品種であることから、地中海沿岸地方から日本、カナダ、北アメリカまで、気温の高い地方では山岳地帯に約100種ほどが確認されています。

育てる環境について

フリチラリアの育て方ですが、庭で育てる場合は他の木の木陰になる場所、あるいは日中の強い直射日光が当たらない場所で育てるのが望ましいです。植えるのに適した土地質は深めの粘土質壌土が理想で、土のpH値が6.5~7.5くらいがよいと思います。

土のpH値を正しく知る方法として、ガーデンショップやホームセンターなどで売られている土壌酸度計を使うと正確なpH値を知ることができます。値段は安いものから高いものまでありますが、それほど高価なものを購入する必要はありません、

だいたい5,000円前後で売られているもので十分だと思います。また排水がよいことも育てるうえで重要なポイントになります。土には市販の山野草培養土を使うのが簡単で便利だと思います。土作りを自分でする場合は、鹿沼土4、軽石3、腐葉土3の割合で配合した用土にすれば問題ありません。

暑さに弱いフリチラリアですから、腐葉土の量を少し減らして軽石の量を増やすなどの工夫もいいと思います。夏の暑い時期にはワラや枯れ草などを表土に敷き詰めて、表土麺の温度が上がるのを防ぐなどの対策も必要です。表土面を覆うことで雑草などの繁茂予防にもなります。

植える間隔ですが、大型球の場合20cm平方に1球、小型球の場合ですと5~8cm平方に1球が望ましいと思います。あまり密にすると育ってきた場合に風通しが悪くなる原因となり、生育に影響を及ぼす可能性がありますのである程度の間隔は保つようにして下さい。

種付けや水やり、肥料について

タネつけは9月の中旬頃から10月の下旬にかけて植えつけるようにします。庭植えの場合は植えつけの間隔は10~30cmにするのがいいでしょう。鉢植えの場合インぺリアリスのように大きな球根は5~6号鉢に1球の割合で植え、クロユリのような小さな球根は5号鉢に3~4球植えるのが良いでしょう。

毎年植え替える必要はありませんが、鉢の中で球根が混みあってきたり、鉢土の水はけが悪くなってきた場合は植え替える必要があります。花が咲いた後に球根を掘り出して夏場をやり過ごし、秋頃に再び同じように深掘りで植えつけます。水やりは生育期間中は表面の土が乾いたらたっぷり水やりをします。

鉢植えと庭植えとでは水やりの間隔も当然違ってきます、水はたっぷり与えるのですが、鉢植えの場合根腐れにならないように注意が必要です。庭植えの場合梅雨の時期に何日も雨が続くような場合、用土の水はけが悪いと水が表面にたまりすぎになることがあるので注意が必要です。

休眠期間中の水やりは、球根が土に水分を奪われて干からびない程度に与えれば問題はありません。肥料の与え方ですが、元肥として暖効性化成肥料をあたえます。暖効性とはゆっくりと効き目をあらわし、長く肥料効果が続くようにつくられたものです。

ガーデンショップやホームセンターなどで手軽に購入できます。芽が出始めてから開花までの間、市販の液体肥料を2週間に1回程度、追肥として与えると花の成長がよくなり、立派な花を咲かせてくれます。

増やし方や害虫について

フリチラリアの殖やし方ですが、分球で増やします。花の時期が終わり土の中から球根を掘り上げた時、親球と言われる大きめの球根の周りに、少し小さめの球根がついています。その球根を親球から外して取り出した親球と一緒に、夏の間乾燥させないようにビニール袋などに

ビートモスやバーミキュライト入れて貯蔵保管します。翌年の秋に植えつけ、2年間くらい乾燥しない程度に水やりを続け育てると花を咲かせる開花球になります。フリチラリアの害虫はほとんどがアブラムシです。春にアブラムシがつくことが多いので、

見つけた場合対処が必要です。アブラムシに効果がある薬剤としてスミチオンやマラソンなどがよくつかわれます。ガーデンショップやホームセンターなどで気軽に購入できますので準備しておきましょう。スミチオンもマラソンも希釈して使う薬剤です。

約1000倍に薄めてつくのが一般的です。希釈濃度を守る必要があるので、薬剤を計れるメモリ付きの計量カップなどが必要となります。薬剤を混ぜる時も注意事項をよく読んで行ってください。濃度を高くすれば害虫に効果があるというわけではありませんので、

濃度が高ければ植物にも影響が出ますので正しい濃度で実施して下さい。また、水で希釈した散布液は仮に残ったとしても保存はできません。散布の都度必要な量だけ希釈して作るようにして下さい。風が強い時に散布する場合、飛散した薬剤が目に入ったり吸い込んだりしないように、ゴーグルやマスクを装着して散布することをすすめます。

フリチラリアの歴史

フリチラリアはユリ科の植物でフリチラリア属に属します。生息地は北半球独自の品種であることから、地中海沿岸地方から日本、カナダ、北アメリカまで、気温の高い地方では山岳地帯に約100種ほどが確認されています。属名のフリチラリアはラテン語でサイコロ箱やチェッカー盤という意味で、

花の模様やその独特な形からきているといわれています。和名では下向きに咲くその花姿が仏具の飾りにもある瓔珞(ようらく)に似ていることからヨウラクユリ(瓔珞薬百合)と呼ばれています。薬草として有名なクロユリやバイモユリもこの品種の仲間です。

3月に芽を出し始め、4月から5月にかけて開花します。7月夏前には地上に出ていた部分が枯れてしまい、球根の状態で夏を越します。外皮に覆われていない球根は高温乾燥にとても弱く、熱い地方での栽培は温度管理の面で難しい部類の品種です。花色は黄色、白、紫、オレンジなどとさまざまな色の花を咲かせます。

草丈は小型種で20cm、大型種で1mを越します。ヨーロッパで「クラウン・インペリアル」と呼ばれるフリチラリア・インぺリアリスやフリチラリア・メレアグリスなどがガーデン用として広く親しまれています。東アジアが原産でクロユリの名で知られる品種は

カムチャツカ、アラスカ、東シベリア、そして日本の北海道や本州の高山に広く分布しています。花色は暗い濃いめの紫色で本州型と北海道型とがあり、花色や草丈に微妙な違いがあり、なかなか珍しい品種の1つと言えるのではないでしょうか。

フリチラリアの特徴

フリチラリアの花の特徴は、花が鐘状の形をしていて、下向きに咲くその花姿がどことなく清楚で人気のある品種です。「クラウンインペリアル」と呼ばれるフリチラリア・インペリアルは4月下旬ころ1mを越す花茎に見事な花を咲かせます。

花の大きさは約5cmくらいで1つの茎に5~10輪ほどの鮮やかな花を下向きに咲かせます。葉は一般のユリよりやや光沢があり、茎の上部に近づくと葉はなくなりますが、花を覆うような形で茎の頂上部にまた葉がつくとても珍しい品種です。花の色には橙紅色と黄色があります。

オランダには大輪の花を咲かせる「マキシマ」と呼ばれる品種があります。また、「ペルシカ」と呼ばれる品種は、1mくらいの茎にクロユリと同じような黒紫の少し小さめの花を10~30輪ほど咲かせます。花は茎の上部までおよびインぺリアリスと同じように早咲きの品種で比較的栽培しやすい種類の花です。

この他にも「メリアグリス」は有名で、他と比べて草丈は20cmと小型になりますが、黒紫と白の市松模様となる花を咲かせ、俗にチェッカー・チェリーと呼ばれ親しまれています。花は4cmくらいの鐘状でやはり下向きに花を咲かせます。

薬草としても有名なクロユリは、その昔アイヌの人たちがクロユリをアンラコルと呼び、「黒い・葉・もつ」などの意味があるそうです。クロユリの鱗片に糸を通して数珠のようにつなげ、乾燥させた後保存食にして食べていたといわれています。

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