クリスタルグラスの育て方
育てる環境について
クリスタルグラスは日なたが大好きです。育てる環境は日当りの良い場所?半日陰を選びましょう。1年中戸外の日当たりの良い場所に置く必要があります。地植えをすればさらに丈夫に生育します。南向きの窓際等が特におすすめです。購入してすぐは直射日光に慣れていないということも考えられますので、外に出す前にカーテンの近くで室内に置いてあげるのも良いです。
真夏の強い日差しでは葉焼けの恐れもあるので見守ってあげる必要があります。葉は光の方向へ伸びていきますので、窓際に置いていると日光の当たっている方だけが大きく成長してしまい不格好になってしまう恐れがあります。時々植えている鉢を回して均一にまんべんなく日光をあててあげるようにすると、
クリスタルグラスはきれいな形にもこもこと成長します。耐寒性は-5℃です。冬場は耐寒性を下回る外気温の場所で育てないよう注意しましょう。比較的環境を選ばず容易に育てることができます。寒冷地では特に注意が必要で凍らない場所で越冬させる必要があります。戸外に出している場合は部屋の中に入れてあげてください。
またある程度風通しの良い場所で育ててあげることも必要です。熱帯の南アフリカ原産なので暖房を入れてあげると良いと考えがちですが、暖房は乾燥もしてしまう為厳禁です。またクリスタルグラスだけでなく、観葉植物全般にも言えることですが、置いてある場所からは頻繁に大きく動かさない方が、クリスタルグラスにとってストレスがなく良いです。
種付けや水やり、肥料について
水やりは土が乾いたら水を与えてあげると良いです。但し、水は土が「しっかりと」乾いたら与えてあげましょう。しっかりと乾いていない状態で水を繰り返し与えていると土の加湿によって根腐れを起こしてしまうので、その点は注意が必要です。特に夏場の場合は加湿になり易いので注意が必要です。肥料は基本的に必要ありませんが、
あえて肥料を使用するのであれば、肥料は薄めの液肥か緩効性の肥料を春と秋の年2回与えてあげるだけで十分です。緩効性の肥料とは与えた時からすぐに効果が現れ、1週間程しか効果が持続しない速効性の肥料と異なり、与えた時から効果が現れ、ある程度の期間効果が持続する肥料のことです。
緩効性の肥料を与えてあげると株がどんどん茂ってきます。但し、夏の高温時は肥料を与えない方が無難です。秋から春の間は、薄めの液肥なら1ヶ月に1度、緩効性の肥料であれば2ヶ月に1度くらいで、充分生育できます。クリスタルグラスの育て方は肥料よりも水やりに気をつけてあげればうまく育てることができます。
乾燥には注意が必要で葉の部分が白っぽくなってきた場合は注意が必要です。水やりのタイミングとしては比較的涼しい早朝の時間帯がベストです。念の為、完全に根を乾かさないように夕方に水やりしても構いません。昔、クリスタルグラスは夏場に休眠をするので栽培する時に夏場は水やりを行わなくても良いという噂が流れましたがこれは間違いで枯らしてしまう人が続出しました。
増やし方や害虫について
クリスタルグラスは株分けによって殖やすことができますが、増やすタイミングは春と秋の2回です。春はだいたい5月くらいで、秋は9月の下旬から10月くらいに株分けをするとうまく増やせます。鉢からクリスタルグラスを取り出して、根の部分をほぐして2つの株に分けやすくします。この時に古い土をしっかりとふるい落としてください。
古い根や腐った根を切っておくと良いでしょう。また長過ぎて邪魔になる根は水はけが悪くなる原因にもなりますので取り除いておくと良いです。はさみ等を使って根の部分から2つに分けると良いでしょう。分けた2つの株を別々の鉢に植えます。株分けは観葉植物初心者でも簡単できる増やし方なので、クリスタルグラスは増やし方の難易度も低いです。
鉢の大きさに対して株が大きくなってバランスが悪くなってしまっている場合や水を与えても土にしみ込んでいかない場合も株分けに関わらず植え替えのタイミングです。植え替えの時はもとの鉢よりも少し大きめの鉢を選ぶようにしましょう。但し大きすぎる鉢は駄目です。
4分割等にしても良いですが、仕立て上がるまでに時間がかかりますので、あまりおすすめはできません。特に気をつけなくてはならない害虫はいませんが、寄せ植えの場合等、他の観葉植物にも良く発生するコバエやカイガラムシ等が発生する恐れがあります。殺虫剤を吹きかけて駆除するか、殺虫水溶剤を撒く等して駆除します。駆除後はオルトラン粒剤等を撒いておくと予防することができます。
クリスタルグラスの歴史
クリスタルグラスの原産地は南アフリカです。クリスタルグラスは植物学者によってフィシニア属のカヤツリグサ科に分類されました。フィシニア属は60種類存在していますが、クリスタルグラスの生息地は熱帯エリア、とりわけ南アフリカのエリアに分布しています(そのうちの実に50種類は南アフリカ共和国のケープタウンの地域に限定されています)。
カヤツリグサ科自体は種類が多く、全世界で約70属3700種が存在しています。アフリカが原産である為、日本に入ってきた時期も最近な為、日本では昔からメジャーな観葉植物ではなく、現在もそこまで有名な観葉植物ではありませんが、2000年代に観葉植物の展示会などで出展されることも増え少しずつ知られるようになりました。
この展示会において水やりに関して後述する誤った情報が流れた為、育てる際に枯らしてしまう人が続出してしまいました。フィシニア属のカヤツリグサ科は観葉植物としての用途はありますが、人にとって有用なものが少ないので研究があまり進んでいません。カヤツリグサ科には食用であったり、編み物等に使用できる植物等、
様々な植物が存在しますが、フィシニア属のカヤツリグサ科になると有用な植物はあまり存在しません。しかし近年、他の植物との組み合わせも良いと言う事でガーデニングなので人気がでるようになってきました。特に最近はそのもこもことした姿から寄せ植え等にも人気が出てきている植物のひとつでもあります。
クリスタルグラスの特徴
クリスタルグラスはカヤツリグサ科フィシニア属の常緑多年草です。学名はFiciniatruncataです。常緑ですので1年間を通して葉の色は緑です。線状の細い葉がいくつもあり美しいです。ただし、葉の淵(外側)は白くなっているのが特徴的です。その白さはまるで緑色の葉にシュガーパウダーをかけたようにも見えます。
これは葉全体が白い色の皮膜に覆われている為です。花が咲く時期は3月から5月にかけてで、白くて小さな控えめの花を咲かせます。目立つ花ではありませんが可愛らしい白い花です。用途は花壇や鉢植えはもちろんですが、グランドカバーやハンギングバスケット、コンテナガーデンなどの寄せ植えに使用すれば、他の植物との組み合わせもし易いので、緑色も生えて奇麗でおすすめです。
最近人気の出ている植物のひとつです。選ぶ時は株がよくしまっていて下の葉が黄化しておらず、色つやの良いものを選ぶと良いでしょう。販売されている時期は3月から5月、または9月から11月です。秋になると穂が上を向いて立ち上がってきます。気になるようでしたらはさみで切っても大丈夫です。
穂は株の高さと比べて結構な高さまで伸びて目立ちますので、気になるようでしたら処理しても良いですが、穂があるクリスタルグラスも風情があります。名脇役の植物と言ってもいいかもしれませんが、葉の緑と白い淵のコントラストが美しいので他の植物との組み合わせも広がる植物です。
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