ティアレ・タヒチの育て方

ティアレ・タヒチの育てる環境について
ティアレ・タヒチの育て方は5段階でいうと3くらいです。冬場の温度対策や害虫の駆除など手間がかかってしまうこともあります。植え付けは5月から6月頃に行なうのがベストです。日当たりと風通し、水はけが良い場所を見つけて植えてあげましょう。
春から夏ごろまでは生育期なので屋外で日光をよく浴びせることで元気に大きく育ちます。寒さには弱いので秋頃になって気温が下がるようになったら室内に入れてあげるといいです。室内でもなるべく暖かい場所が良いです。
日中は窓辺に置いて日光にあててあげるのがいいのですが、夜になりますと窓際は一気に気温が下がるのでなるべく部屋の真ん中辺りに置いてあげるようにします。最低では8度ほどあれば冬越しさせられる可能性が高いです。
暖かい地域であれば2mほどに育つ場合もありますが、そうじゃない地域の場合は剪定をして高さを抑え、冬場に備えて室内でも管理できるようにしておくのが良いでしょう。剪定をする場合は開花が終わった早い時期に新しい枝は避けてその他の古い枝などを中心にカットするのが良いです。
カットする場所は節の少し上くらいの位置にします。日光は大好きですが、夏場の蒸れやすい時期には風通しが良いかどうかをしっかりとチェックして枯れてしまうのを防ぎます。また高温多湿の時期は根ぐされも起こしやすい時期なので、水やりの管理についても気をつけなければいけません。土は市販の園芸用の用土を利用するといいでしょう。
種付けや水やり、肥料について
水は土の表面が乾いてからたっぷりと与えるようにします。肥料は植えつける時に元肥として緩効性の化成肥料を与えるようにします。もともと元肥が入っている園芸用土もありますので、そういうものを利用している場合には追加で元肥を与える必要はありません。
そして追肥も行いますが、これは開花時期を過ぎてからでよく、元肥と同じように緩効性の化成肥料を与えるか液体肥料を適量施すようにします。栽培していると花の開花時期が終わった後も花芽をそのままにしておくことでやがて種付けされます。
ティアレ・タヒチの種は大きさが2、3ミリほどの小さなものでさくらんぼの種のような色をしています。種植えはロックウールにルートシミュレーターに一晩つけておいた種を植え付けます。この時には1つのロックウールに4粒程度植えるのが良いでしょう。
害虫防止のためにふた付きのトレーに入れておくのがポイントです。もしあるようであれば植物栽培用の蛍光灯を使っておくといいのですが、大体温度が26度前後あるような場所に置いておくと発芽しやすいです。順調に育っていけば1か月前後で発芽してくれます。
本葉が出てくるようであればそろそろ鉢上げしても良い頃です。小粒の赤玉土やバーミキュライトを混ぜ合わせた土に苗を植えて育てていきます。この頃は直射日光にあてるというよりはあまり強くない太陽光にあてるくらいにしておくほうが良いです。まだ葉が強くないのでやけどしてしまうからです。
ティアレ・タヒチの増やし方や害虫について
ティアレ・タヒチは甘い香りの花なので害虫も寄ってきやすいですから、できればマメにチェックをしておくといいです。特に注意が必要なのはオオスカシバというガの幼虫です。葉に小さな卵を産み付けますので、見つけたらすぐに取り除くようにします。
孵化して幼虫になってしまうと容赦なく葉を食べられ、穴だらけになってしまいます。オオスカシバの成虫は日中に活動しており、一瞬見るとハチかと思われるのですが、ついてしまう害虫はほとんどクチナシにつく害虫と同じです。
カイガラムシの仲間のツノロウムシやイセリアカイガラムシなどもつきやすいです。ティアレ・タヒチは種植えや挿し木で増やすことができます。しかし挿し木の場合、発根するまでが非常に時間がかかるという難点があります。挿し木にする時はまず枝の先端を15cmほどカットして下のほうの葉は取り除き、
大きな葉の場合は半分くらいの大きさに切っておきます。これは水分の蒸散を防ぐためです。一晩水に漬けた後は挿し木用の土に挿しておきます。挿す前に切り口には植物成長促進剤をつけておくと良いです。もっと良いのはいきなり土に挿すのではなく、
ロックウールなどに挿して発根してからそれごと挿し木用の用土に植え替えをするという方法です。そしてポットから根が出てくるほど成長したらようやく一般的な鉢植えなどに植え替えるのが元気に育てるためのコツです。水揚げをする時には葉に水がつかないように注意しましょう。葉に水がついていると水揚げの妨げになります。
ティアレ・タヒチの歴史
ティアレ・タヒチのティアレとはタヒチ語で花という意味があります。つまりティアレ・タヒチはそのままタヒチの花という意味の名前がつけられたということです。この花は1つの木に5枚から8枚までの花びらをつける花がランダムにいくつか咲きます。
たいていは6枚と7枚が多く、5枚や8枚はなかなか見ることがありません。そのことからタヒチでは昔から8枚の花びらを持つティアレ・タヒチの花を見つけると幸運が訪れるといわれています。日本の四つ葉のクローバーのものと似ています。原産や生息地は南太平洋のソシエテ諸島で、クチナシの仲間になります。
英名はタヒチアン・ガーデニアといい、レイを作る時や髪飾りによく使われている花です。髪飾りとしてつける時には独身者の場合は右耳に、既婚者の場合は左耳にかけるのがタヒチにおいての慣わしになっています。クチナシ自体は静岡県に自生しており、
飛鳥時代には日本でも染料に使われていました。しかしティアレ・タヒチが日本に渡来したのはそれほど昔のことではありません。タヒチでは昔からこの花びらをココナッツミルクにつけてエキスを抽出し、肌につける化粧水として使われてきました。
ティアレ・タヒチの花の香りはかなりしますから、化粧水として肌に塗ることで自然の花の香水としても使うことができます。ココナッツミルクではなくココナッツオイルと混ぜてマッサージなどに使ったり、香油として昔から使われてもいます。
ティアレ・タヒチの特徴
タヒチ旅行へ行くと空港で花をもらったりレイをかけてもらったりすることがあります。その時に使われている白い花がティアレ・タヒチです。タヒチの国花であり、飛行機の尾翼にもペイントされていることで有名です。
アカネ科クチナシ属であるティアレ・タヒチはクチナシの仲間の低木で50cmから2mほどの大きさに育ちます。通常の花の花びらの数は6枚から7枚ほどですが、まれに8枚のものが咲くこともあります。南国に咲く花だけあって耐暑性はありますが、
耐寒性は弱く、冬は対策をしっかりととってあげる必要があります。開花期は5月から10月と長く、美しく香りのある白い花を見ることができます。香りがするので切花としてその芳香を楽しむという方も少なくありません。
またタヒチではリラクゼーション効果がある花としてココナッツオイルと混ぜた化粧品がよく使われます。名前の通り、タヒチの花なので、日本にあるクチナシの仲間ではありますが、タヒチの固有種だといえます。
庭植えはもちろんですが、鉢植えやプランターなどにも植えておくことができるのが良いところです。ティアレ・タヒチは害虫がつきやすいので、できればマメにチェックをして卵など産み付けられてないかを見ておく必要があります。
花が咲く時期にできる新しい枝に翌年付く花芽ができますので、剪定をする時期には気をつけなければいけません。もし新しい枝をあまりにカットしてしまうと翌年は花が極端に少ない寂しい見た目になってしまいます。
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