ハゴロモジャスミンの育て方
ハゴロモジャスミンの育てる環境について
ハゴロモジャスミンの育て方についてのポイントは、日当たりの良い場所で管理することです。乾燥気味の環境を好むので、鉢植えで育てる際には水はけのよい土を選ぶようにします。暑さや湿度に強い性質がありますが、夏の直射日光は避けるようにしてください。
ハゴロモジャスミンは寒さにも強く、0度以上の場所で管理すれば越冬できます。ベランダなどで育てる場合は霜に注意して、気温が0度以下になりそうな時には室内で管理してください。室内での育て方は窓際などの日が差し込む明るい場所に置いておき、暖房が直接当たらないように注意します。
3月からの開花時期にたくさん花を咲かせるためには、温度の高い場所に置くのではなく、3度前後の室温で管理してください。このため比較的暖かい地域では屋外で管理することもできますが、冷たい風にあたったり霜が降りてしまった場合には株が傷んでしまうので、
冬の屋外管理には十分気をつけてください。気温が上がり霜の心配がなくなってきたら屋外管理に切り替えて、低温の環境に30日ほどさらしておくと花芽がたくさんできます。つぼみがついてきたら乾燥させないようにして、時々霧吹きで水分を補っておきます。
つぼみが乾燥してしまうと、花が開く前に落下してしまうことがあります。開花時期が過ぎて花が終わったら、新芽をカットして脇芽を出すという作業を繰り返していると、枝数が増えて株が大きくなりボリュームのある形になります。
種付けや水やり、肥料について
ハゴロモジャスミンの水やりは、表面の土が乾いてきたらたっぷりと与えてください。夏は水切れに注意して朝と夕の1日2回水やりをします。冬は乾燥気味でも大丈夫ですが、春先になりつぼみが出てきた時には水切れしないように管理します。
庭に植えている場合は頻繁に水やりを行う必要はなく、日照りが続いて降水量が不足している状態になったら与える程度で十分です。鉢の底から根が見えていて寝詰まりを起こしそうな時には、十分に水が吸えなくなるため植え替えを行います。植え替える時は根を軽くほぐして古い土を少し落としてから、
根を1/3ほど切りつめてそれまで植えていた鉢よりも一回り大きな鉢に植えつけます。植木鉢に使う土は市販の植物用の土や、赤玉土と腐葉土を混ぜ込んだものを使います。この時枝先から伸びているつるは剪定をして、下から出ている枝を伸ばすようにします。
ハゴロモジャスミンを庭に植える時には、腐葉土と肥料をしっかり混ぜ込んでから植えるようにしましょう。植え替え時期は花が終わった後の9月から10月頃が適しています。苗の植え付けは3月下旬から4月または植え替え同様に秋に行います。肥料は5月から9月にかけては速効性の肥料を与え、
冬の時期には緩効性の固形の肥料を与えるようにします。また植え替えを行った場合は、その2週間後くらいに緩効性の肥料を与えるようにします。肥料の成分としてはリン酸やカリを多く含むものが適していて、古くなったり弱々しいつるは間引いておくと病害虫の予防にもなります。
増やし方や害虫について
ハゴロモジャスミンを増やす時には挿し木をします。挿し木に利用するのは剪定したり切り戻しをした時にできた枝を使います。2から3節ほどの枝の下葉を取り除き、30分から1時間程度水を吸わせておきます。そして赤玉土や挿し木用の土などに下葉を取った節が埋まるように挿してから水を与えます。
節の辺りから根が生えるので、節はしっかりと埋めるようにしてください。管理は明るい日陰で行うようにして、乾燥させないように気をつけます。挿し木を行うのは8月上旬から9月下旬ごろが適しています。ハゴロモジャスミンは茎や新芽の部分などにアブラムシが発生する事があります。
発生時期は春から秋の気温が上昇する頃になり、葉が密集していると発生しやすくなるため、適度に枝を間引くなどして風通しをよくして予防します。また窒素分の多い肥料を多く与えるとアブラムシが増える傾向があります。さらに温度が高くなり乾燥してくる時期にはハダニが発生することがあります。
ハダニは葉の裏側に多くつき、植物の液を吸い取ります。そのまま放置しておくと葉が変色して株が弱ってくるので、見つけた時は殺虫剤などで早めに駆除します。ハダニは水に弱い性質があるので、水やりの際に葉の裏側にも水をかけておくのも効果的です。
乾燥時期には霧吹きなどでこまめに葉に水を吹きかけておくのもハダニ防止の良い対策となります。ハダニとアブラムシは種類が異なるため使用する殺虫剤によっては、片方にしか効き目が表れないものもあるため、薬剤を散布する場合は効果を確認しておきましょう。
ハゴロモジャスミンの歴史
ハゴロモジャスミンの原産地は中国雲南省ですが、現在では外来種としてニュージーランドやアーストラリアなども生息地となっています。モクセイ科ソケイ属に分類され、育てやすく開花時期には良い香りを放つため、庭木として好まれています。
日本に普及したのは昭和50年代のことで、つる性植物の特性を生かして生垣やフェンス、パーゴラなどに巻きつけて育てます。鉢植えではあんどんタイプの支柱を利用して栽培できるので、室内やベランダでも育てられます。ハゴロモジャスミンと言う名前は正式な和名ではなく通称になり、
たくさんの花が密集して咲く様子を羽衣に見立てたことが名前の由来となっています。学名は「Jasminum Polyanthum」になり、ペルシャ語が語源となっています。ジャスミンの種類はいくつかあり、美しい花を咲かせることから観賞用として栽培されてきましたが、
その歴史は古く、古代エジプトや中世のヨーロッパなどでも香料の原料としての栽培も盛んに行われてきました。また、ジャスミンはハーブティーにも利用されますが、その際に利用するものは同じソケイ属でもマツリカ種(茉莉花)のジャスミンが利用されるので、
ハゴロモジャスミンとは違った種類になります。マツリカ種はインドやスリランカ、東南アジアなどが生息地になっています。ハゴロモジャスミンは見た目がとても華やかで、花が咲く頃には良い香りがするため室内の観葉植物としても多く栽培されています。
ハゴロモジャスミンの特徴
ハゴロモジャスミンはつる性の植物で、園芸店では鉢植えで流通しています。常緑性で開花時期は3月から5月になり、気温が3度前後になると花芽が出始めます。つるは1mから3mの長さまで伸びるため、栽培する時には支柱やバーゴラなどにつるを固定させておく必要があります。
ハゴロモジャスミンの花は茎の先にまとまるようにして咲きます。花の大きさは1cmほどになり、1つの花茎からはおよそ30から40個が付き、つぼみの時はピンク色をしていますが、開くと白い花が咲きます。花が咲くまでの間と開花中、そして常緑の時期などそれぞれ違った雰囲気があるので、
一年を通して楽しめる植物です。低木で高さは2mくらいになり、屋外でも0度を下回らない暖かい地域では越冬もできるため、庭木としても育てやすくなっています。常緑性の植物ですが気温が下がってくると葉の先端が枯れたり、葉が落ちてしまうことがあります。
つるが伸びて形が崩れることがあるため、インテリアとして楽しむ際には花が終わった後にこまめに剪定を行うとボリュームのある綺麗な形を保てます。剪定は1.5カ月に1度くらい行うようにして、9月上旬以降は花芽をつけるために剪定は行わないようにしてください。
トレリスやオベリスクなどに絡ませる場合には、そのまま伸ばして紐でつるを固定しておきます。支柱の形次第ではさまざまなアレンジが楽しめるのも、ハゴロモジャスミンの特徴です。園芸店では12月から5月くらいに鉢植えが多く出回ります。
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