ユーコミスの育て方
育てる環境について
栽培をするときにおいてどういった環境を選ぶかですが、日当たりの良い所を選ぶとされています。アフリカの中央部、南部分を生息地としてることから暑さには強そうです。耐暑性については十分あるとされています。問題は耐寒性についてですが、耐寒性もそれなりにあるとされています。
日本と全く環境が異なるために栽培が難しそうですが、温度に関してはそれ程考えなくても良いとされています。北海道や東北など冬に雪が積もる寒冷地になると屋外での越冬が難しくなりますが、それ以外の地域であれば十分外で越冬することが出来るとされています。凍結の心配があるようなところの場合は注意が必要です。
地植えなどにしている場合でも、秋に掘り上げて気温の安定しているところで保管するようにしなければいけません。日当たり以外で木にしたいこととしては風通しがあります。湿った状態であったり、熱がこもるようなところは好みません。風が通るような場所に植えるなり奥なりをしなければいけないでしょう。
葉が横に広がるタイプなので複数育てるときにはそのことを考慮して植える必要があります。小さい花のつもりで狭めにとってしまうと、どちらも成長したときにぶつかります。表がぶつかっていれば、下の根の部分はもっとぶつかっている可能性があります。生育に影響しますから、広めに取るようにした方がいいでしょう。ある程度成長してから間隔については取りなおすことも考慮しておきます。
種付けや水やり、肥料について
育て方においては水はけの良い有機質がよく含まれた土を用土にします。赤玉土が7割、腐葉土が3割の割合で混ぜた土が良いとされています。植木鉢で育てることの他に庭などに地植えをすることがあります。この時には栄養分を少し含ませるようにします。腐葉土であったり、堆肥などの有機質を混ぜ込んでおくと成長しやすくなります。
水やりとしては、生育期間中の管理として水をたっぷり与えるようにします。土の表面が乾いてきたと感じたら与えるタイミングになります。この植物は球根で11月から3月に関しては休眠に入ります。いつ休眠に入るかをわざわざ教えてくれるわけではないので、その年の気候などから徐々に寒なっているのを見計らって水の量を減らしていきます。
10月頃から徐々に水やりの量を減らすようにします。休眠期においては水は全く与えない状態にします。寒冷地においては、植木鉢なら室内に置き、庭に植えているときは掘り起こして室内で管理をします。関東よりも西であればある程度の寒さに耐えますから植えたままにします。その時にも水を与えません。
肥料については、植え付けをするときに予め含ませておきます。理想としてはゆっくりと効くタイプが良いとされています。粒状になったタイプがありますから、それを利用するのが良いかもしれません。追肥をするとより良く育ちます。5月ぐらいに行うのと、花が終わったあとに行います。窒素分はあまり多くないものにします。
増やし方や害虫について
増やす方法としては種まきの方法があります。花が咲いたあとに種を採取しておき、それをまくようにします。まずは球根になるくらいに根が発達しなければいけません。球根づくりの時期と言っていいでしょう。それが出来るまでは花は咲きません。3年から5年近くはじっくりと球根を作り、太らせる必要があります。種まきはどうしても時間がかかります。
栽培をしているなら分球をすることで増やせます。球根に新たにつくタイプではないので、よく切れるナイフを用意して球根を割ってそれぞれを植えるようにします。分球についてはしっかりと育っている球根で行います。小さい球根のまま分球をしようとすると共倒れになってしまうことがあります。
増やしたい気持はわかりますが、やろうとしたときからもう1年待ってしっかりと球根を太らせるのも良い考えです。球根を太らせるには肥料をしっかりと与えるようにしなければいけません。日常的に行う手入れでは、花が咲き終わったあとの対処があります。花茎ごときれいに切り落とすようにします。
枯れたままの場合この後に種を作る作業に入ります。そちらに栄養が行き球根に行きづらくなってしまいます。その年に種を取るのであれば種のためにも残す必要がありますが、種をとらないなら早めに切り落とすことも考える必要があります。球根がしっかりと太ることによって、その年の分球にも影響してくることがあります。害虫であったり病気についてはあまり心配はいりません。
ユーコミスの歴史
植物においては一般的な花の付き方をするものもあれば独特な付き方をするものもあります。南国などに行くとかなり変わったタイプもあります。その他にもたくさんの植物がいますから、それよりも目立たないといけないとして目立つこともあるでしょう。目立つ物同士が自然に交配などをすれば更に目立つ植物ができたりするかもしれません。
比較的見た目が異なっている植物としてユーコミスと呼ばれるものがあります。こちらにおいては原産は中央アフリカから南アフリカにかけてとされています。比較的暖かいところが中心になっています。南アフリカに10種類、中央アフリカに1種類が分布しています。この花においては別名があります。これを見ると花の雰囲気もかなり分かるでしょう。
それはパイナップルリリーとの名前になります。まるでパイナップルの実の様な花の付き方をすることからこのように言われるようです。ユリの仲間であることからそのままリリーと付けられています。こちらの花については花言葉があります。あなたは完璧となっています。
そういった人にプレゼントをするのに良い花と言えるかもしれません。ユコーミスについては美しい頭の毛の意味があるとされています。日本における歴史としては自生はしていませんが、園芸目的で取り入れられてどんどん栽培されるようにはなっています。ただし気候などが生息地と大きく異なることから、栽培方法を工夫しないといけないかもしれません。
ユーコミスの特徴
この花はユリ科に属します。その他にキジカクシ科に属するとの考えもあります。更にヒアシンス科としていることもあります。園芸における分類としては球根で育てるタイプになります。咲き方の形態としては多年草になっています。毎年枯れるタイプではありません。草丈としては40センチぐらいから70センチぐらいになります。
花が咲く時期としてはちょうど真夏になります。7月から8月にかけて咲くことになります。夏になってくると太い花茎を伸ばすようになり、その部分に花を沢山つけます。このまま先端部分まで花をつけるとトラノオのような花の付き方になりますがそうではありません。あくまでも上から3分の1ぐらいまでが花のつくところで、その上には葉っぱが出てきます。
ですからまさにパイナップルのように見えます。種類によってはかなり太めに花が集まり、上の葉っぱが広がっているタイプがあるのでまさにパイナップルのようにみえるものもあります。小さくつく花びらに関しては6枚の花びらがついています。すべての花びらはだいたい同じような大きさで、きれいに開ききった状態です。
それが中心部分を覆い尽くすように咲きます。花の色に関してはたくさんありますが、ピンク色、黄色っぽい色、白っぽい色などもあります。葉っぱに関しては上の方につく葉っぱの他に根の方から生えている葉っぱもあります。下の葉っぱは花のところに達するぐらいに大きな葉っぱになることがあります。
-
イクソーラ・コキネアの育て方
この花の特徴は何といっても花です。アジサイのように小さな花が密集してひとつの花のように見えるところです。細かいことを言う...
-
ハスの育て方
ハスはインド亜大陸を原産とするハス科の水生植物です。その歴史は植物の中でも特に古く、1億4000万年前には既に地球上に存...
-
パキラの育て方について
大鉢仕立てにすることもできれば、手のひらサイズのミニ観葉に仕立てることもできるので、いろいろな場所で目にすることができま...
-
ワサビの育て方
ワザビの色は緑色をしており、香りは大変爽やかになっています。しかし何と言っても最大の特徴はあの抜けるような辛みでしょう。...
-
オキシペタラム(ブルースター)の育て方
オキシペタラム(ブルースター)は和名では瑠璃唐綿と呼ばれるトゥイーディア属キョウチクトウ科の植物です。原産はブラジル南部...
-
リンドウの育て方
リンドウは、リンドウ科、リンドウ属になります。和名は、リンドウ(竜胆)、その他の名前は、ササリンドウ、疫病草(えやみぐさ...
-
フシグロの育て方
フシグロは、ナデシコ科の野草で、葉のつく節が黒っぽいので、このように呼ばれるようになりました。丘陵や山地、人里でも日当た...
-
ジギタリスの育て方
ジギタリスの原産地は、ヨーロッパ、北東アフリカから西アジアです。およそ19種類の仲間があります。毒性があり、食用ではない...
-
タマネギの育て方
タマネギはユリ科に属する野菜で、100グラムあたりリンが30mg、カリウムは160mg、ビタミンB1が0.04mg、食物...
-
リトープスの育て方
この植物についてはハナミズナ科とされています。同じような種類としてメセンがあり、メセンの仲間としても知られています。園芸...
この花はユリ科に属します。その他にキジカクシ科に属するとの考えもあります。更にヒアシンス科としていることもあります。園芸における分類としては球根で育てるタイプになります。咲き方の形態としては多年草になっています。その姿がパイナップルに似ることから、パイナップルリリーの別名があります。