マンデビラの育て方

マンデビラの育て方
マンデビラはどの季節でも日当たりが良い場所に植えるのが望ましいです。半日陰などでも育たないわけではないですが、半日以上日光が当たらないことが続くと花が咲かなくなってしまいますので注意が必要です。ただし15度以下になると寒さで枯れてしまうことがあるので、秋くらいで15度以下になるような日は室内へ入れてあげるのが良いです。
冬は最低5度以上の気温がある日当たりの良い場所で栽培してあげるのが良いです。春はまた15度以上になる頃に外へ出してあげましょう。植える時は水はけの良い土が良いので、小粒の赤玉土を7、腐葉土は3を混ぜたものを使います。植える季節は4月半ば頃から6月いっぱいがオススメです。花は5月から10月いっぱいは咲いています。
マンデビラの育て方のポイントに肥料をしっかりあげることがあります。春から秋にかけての成長期はゆっくり効いてくるタイプの置肥を利用し、開花した時にも液体肥料を週に1度与えるようにしましょう。
病気は特別気にするようなものはありませんが、アブラムシが発生しやすい他、冬に簡易的なミニビニールハウスを利用するなどした時にコナジラミが発生してしまう可能性が高いので注意しなければいけません。水は土の表面が乾いてからあげるようにします。
栽培しているとつい水をあげ過ぎてしまう場合がありますが、マンテビラは過湿になると枯れてしまいやすいので気をつけなければいけません。株が古くなってくると根が太くなりますから乾燥にもある程度は強くなります。また庭に植えた場合、マンテビラの根が根付いてしまえば水やりはそこまで心配しなくても大丈夫です。
マンテビラの種付け
マンデビラは種付けよりも挿し木で増やすほうが一般的です。茎の頂点から葉4枚程度の場所をカットします。するとその切り口から乳白色の液体が出てきますのでそれをよく洗い流します。その後で赤玉土や川砂にさしておけばOKです。発根は20日前後で、そうなったら鉢植えなどにマンデビラを植え替えてしまいましょう。
挿し木をするタイミングは気温が15度前後ある時です。種付けはもちろん花が枯れた後でそのまま放置しておけばできてきます。マンデビラの種付けは細長い莢が2つ並んでペアのように出来ます。
最初は緑色をしていますが、時間がたってくるにつれて茶色っぽく変化します。花がぽろりと落ちた時には落ちた花弁をとっておきましょう。この作業をさぼると落ちた花弁からカビが生えてしまうことがあるからです。それが原因で株が腐ってしまいます。
マンテビラの育て方のコツ
栽培していると、つるが伸び過ぎてしまうことがあります。そういう時は反時計まわりに支柱に横方向に巻きつけていくか、先端を切り落としてしまうのが良いです。また根詰まりしてしまうと花が咲かなくなってしまうので鉢が小さくなってきたと感じたら鉢増しをするのが良いです。
この鉢の選び方が育て方の中では意外と難しく、あまりに大きな鉢で栽培していると今度は土が乾きにくくなって過湿となり、立枯れなど起こしやすいので注意が必要です。冬越しさせたら株を2分の1から3分の1程度落としてから新しい用土に植え替えるのが良いです。
もし成長したマンデビラの枝が少なくて見栄え的にも寂しいかなと感じた時には枝先を少しだけ剪定してあげると脇芽が出てくるので枝がどんどん増えてきて花の数もその分だけ増加します。たくさん増やしたい時には何度か枝先の剪定を繰り返していきましょう。
マンデビラには原種や改良種を含めていくつかの種類があります。サンデリは原種の一つで、小型の鉢植え向けとして人気があります。室内の暖かい場所に置いてあげれば冬でも花を咲かせることがあります。サマードレスは大輪の白い花を咲かせるタイプで、つるの伸びがそれほど速くないため、剪定の方法を工夫しておけば支柱なしでも楽しむことが可能です。
同じく大輪タイプということであれば、花の色が薄いピンクから白へと変化するホワイト・ホワイトや鮮やかなピンクの花が咲くローズ・ジャイアントなどがあります。花はそれほど大きくはないけれど、つるがよく伸びて花付きが良いのがサン・パラソル・トロピカル・ピーチがあります。
どのようにして育てたいかによって花の種類を変えてみるといいです。例えばグリーンカーテンやアーチにするのであればやはりツルの伸びは速いほうがいいので小型の花のタイプを選べばいいですし、鉢植えで大きな花を眺めたいということであれば大輪の花を咲かせるタイプを選ぶのが良いです。
どちらのタイプを選ぶにしても花の色は明るくきれいなので庭の雰囲気をぐっと変えてくれます。他の花との相性も見ながらいろんな苗を探してみるのは楽しいものですし、種類もたくさんありますのでいろんなカラーを集めてみるなど育てがいがあるのがマンデビラの素敵なところです。
マンデビラの歴史とは
メキシコやアルゼンチンなどの中米から南米などが生息地のつる性の植物です。ディプラデニアという名前で呼ばれていたこともありましたが、現在ではマンデビラの名で知られています。
ディプラデニアはギリシャ語で2つのという意味があるDiplosと腺という意味があるAdenがくっついてできた言葉です。雌しべに2つの腺があることから名付けられたのだといわれています。マンデビラの原産国は熱帯アメリカです。ちなみにマンデビラという名前がつけられたのは19世紀頃にブエノスアイレス在住のイギリス公使だったH・マンデビラ氏が由来となっています。
本来はディプラデニア属とマンデビラ属は近縁種ではあるものの、同一のものではありません。ディプラデニア種自体は実は日本へは渡来していないといわれています。マンデビラが国内に渡来した時期はマンデビラ・サンデリーという品種に関しては昭和初期だということがわかっています。
渡来して以来、日本国内ではそのつるを活かして大きなアーチに利用したり、鉢植えでも支柱の形を工夫してそこにつるを巻きつけさせることでアレンジしたりと可愛らしく観賞されていることが増えてきました。
マンデビラの特徴
茎の部分を切ると乳白色の液体が出てきます。見た目は南国系のもので、春から秋にかけて長い間花を咲かせるのが特徴です。以前はピンク主体だったカラーも現在では品種改良がされたおかげで、白や赤、白からピンクに変化するものなど色も楽しめるようになりました。夏には強いですが、冬はあまり得意ではありません。
ですから花壇などに植えるよりはできれば移動ができる鉢植えに植えておくことがオススメです。トレリスやネットにからませれば、今流行りの緑のカーテンとしても利用することができます。花の直径は約10cm前後でラッパのような形ですが、先端が開くと5枚の花びら状になって華やかです。
品種改良によって以前からあった一重咲きだけではなく、八重咲き品種も最近出てきたことで話題になっています。花付きもとても良いのでたくさんの花をつけてくれますから見ごたえもあります。
秋になったら30cmの高さに切っておきますが、春になればまた芽が生えてきますので問題ありません。上手に育ててあげれば何年でも花を愛でることができるのがこの花の良いところなのです。ただ長く咲く分、肥料はきちんとあげるようにしたほうが花も元気でいてくれます。
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