アフェランドラの育て方
育てる環境について
アフェランドラの育て方ですが、春の時期と秋の時期はたっぷりと直射日光に当てるようにして下さい。日差しが強い夏の時期は直射日光には当てないようにしますが、それでも明るい日陰でやわらかく光を当てるようにして下さい。寒い冬は日差しが弱くなりがちですので
極力光が当たる場所に置き、たっぷり光を当てるようにして下さい。日差しに当たる時間が短かったりすると、葉色はよくなりますがその反面花つきは悪くなりますので注意が必要です。観葉植物だから葉色が鮮やかになるのだったら花は咲かなくてもと思う方もいるかもしれませんが、
アフェランドラは発色の良い、きれいな花を咲かせますので日差し管理には注意して、是非きれいな花を咲かせて下さい。戸外で育てる場合ですが、できればいきなり外に出すのではなく徐々に馴らしながら戸外へ出すのが良いと思います。温度や日差しの強さ、
風通しなどいきなり戸外に出したりすると、さまざまな環境条件が極端に変わります。観葉植物も広い意味では生き物です、極端な環境の変化が少なからずストレスにならないともいえません。そういった意味でも徐々に馴らしながら戸外へ出すのが良いと思います。
逆に戸外から室内へ戻す時はあまり気にすることはありません。基本室内でのほうが生育環境はほぼ一定ですから、観葉植物にとっても安心できる環境に戻れることはストレスにならないはずです。いずれにせよ日差しと温度に注意を払えば育てるのは比較的容易な植物です。
種付けや水やり、肥料について
春から秋にかけては用土が白く乾いてきたら水を与えるようにして下さい。夏の時期はほぼ毎日与えても問題はないでしょう。冬の寒い時期は少し乾かし気味にする必要があります。ただ水を極端に与えすぎると葉が落ちる原因となりますので注意して下さい。
基本冬以外は表土が乾いてきたら与え、冬は乾かし気味を保つようにすると覚えていれば水やりは問題ありません。肥料の与え方ですが春から秋にかけての生育期には、2~3か月に1回、暖効性化成肥料を置き肥として与えるようにして下さい。一般的に販売されている肥料として、
エードポールやハイポネックスなどがよくつかわれているようです。固形タイプと液体タイプがありますが、どちらを選んでも効果にさほどの違いはありません。暖効性化成肥料というのは、与えた時から肥料効果があらわれ、ある程度の期間その効果が持続する肥料のことを言います。
ただし、チッ素、リン酸、カリの三要素の効果が比較的平均に続くものと、特定の成分だけが長期間続く肥料もありますので商品を選ぶ際は注意が必要です。商品選びに悩んだときはガーデンショップの店員さんなどに花の品種を伝え、その品種にあった肥料を購入すれば問題ありません。
晩秋から冬、初春にかけては肥料を与える必要はありません。このことからもわかるように、アフェランドラは他の植物と違ってあまり肥料を必要としません。そういった意味では手間がかからず1年中を通して葉の美しさや花などを楽しむことができる品種です。
増やし方や害虫について
アフェランドラの植え替えは花の時期が終わってからするようにして下さい。原産が熱帯や亜熱帯の植物ですので寒い時期の植え替えは避けた方がいいと思います。花が終わったのが例えば春だとしたら、植え替えは少し待って6~8月の暖かくなってから行います。
まず、茎を2~3節残すようにして切り戻します。一般的に切り戻しとは、伸びすぎた茎を切り詰め株を再生させることを言います。株が成長すると、花姿が乱れるだけではなく下葉が枯れ、株の内部では日当たりが悪くなったり、風通しが悪くなったりして枯れていったりします。
これを防ぐために、いったん茎を短くすることを切り戻しと言います。そして古い土を1/3程度落としたら、一回り大きな鉢に植え替えます。切り戻してから約4か月で花を咲かせます。増やし方も同じように6~8月の時期に行います。茎の先端部分を使う場合は、
2~3節つけて茎を切ります。一番下の葉は切り落とします。上部の葉も大きいのであれば半分程度にカットします。切ったものをパーライトとバーミキュライトを1:1の割合で混合した挿し木用土に挿します。挿し木後はたっぷり水を与え、その後も乾燥させないようにこまめに葉水します。
3~4週間後に十分発根したら、培養土を入れた別の鉢に入替します。病害虫ですが、新芽にアブラムシがつくことがあります。風通しの悪い場所に置いた場合ハダニやカイガラムシがついたりします。見つけたら速やかに殺虫剤などで駆除するようにして下さい。
アフェランドラの歴史
アフェランドラはキツネノゴマ科でアフェランドラ属に属します。ブラジル、ベネズエラ、エクアドルなどの熱帯、亜熱帯アメリカを中心に約175種がある常緑の草本または低木です。葉も花も楽しむことができる観葉植物です。茎の頂上に長さが約10cm前後の花穂をまっすぐに咲かせます。
花のように見えるのは実は花の苞です。苞(ほう)とは葉の変形したもので、花を保護する役割があるといわれています。苞葉と同義として使われています。花は筒状で重なった苞の間から花穂を出して咲きます。花の先は少し丸まったような形をしています。
花穂の下の方から順に咲いていき、かなりの長期間楽しむことができる観葉植物です。観葉植物としてよく栽培されているのに「アフェランドラ・スクアロサ」の品種の1つで「ダニア」があります。光沢のある濃い緑色の葉の葉脈に銀白色の模様がくっきりと入ります。
花は茎の最頂部に穂状につき、苞と花は鮮やかな黄色になります。その内側に黄色の2唇形の花を咲かせるのが特徴です。葉に入る銀白色の模様が入ることから、「ゼブラプラント」とも呼ばれています。日本ではこの品種が特に人気があり、
観葉植物としてガーデンショップなどに出回っています。生息地が熱帯、亜熱帯ということで暑さには強い品種ですが、その反面寒さには弱い品種です。ただ栽培はそれほど難しくはないので初心者の方でも比較的簡単に育てることができます。長く楽しめることも人気がある理由です。
アフェランドラの特徴
アフェランドラはほぼ1年中楽しむことができる観葉植物としてとても人気があります。一般的な花とは違い、花が終わったあとでも葉の美しさから十二分に観賞用として楽しめます。「シルバー・クラウド」は、葉脈の銀白色の斑が大きく入りますが、花つきはあまり良い方ではありません。
また、「アフェランドラ・アウランティカ」はでこぼこのある暗い灰緑色の葉をつけるのが特徴です。花は茎の最頂部に穂状につき、苞は黄緑色となり腋緋赤色の花を咲かせます。色の違う花を咲かせるアフェランドラを寄せ植えなどにして大きめの鉢に入れると、
葉脈の銀白色の鮮やかさと、最頂部に咲く色違いの花のコントラストが見る人の目を奪います。アフェランドラ自体は低木の観葉植物なので、個人観賞用の観葉植物としてガーデニングを楽しむ人から注目を集めています。アフェランドラの原産が熱帯、
亜熱帯ということから温度管理には多少気を使う面もありますが、要点を把握していればそれほど神経質にならなくても比較的簡単に育てることができます。家の1か所に鮮やかな緑があるだけでもほっとした気分になれます。それが造花などではなく自然の花であれば
一層リラックスすることができるのではないでしょうか。それを家の比較的明るくて、暖かい場所に品種の違うアフェランドラを置けばそれだけで心がなごみます。しかも花が咲いている期間も長いので本当に1年を通して楽しめることが出来るのがアフェランドラだと思います。
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