ストックの育て方
ストックの種付け
発芽の適温は15度から20度です。温暖な地域では8月から10月ごろに、寒冷な地域では暖かくなってくる3月から4月に種付けを行いますが時期が遅くなると草丈があまり伸びないうちに花がついてしまうので、なるべく早めに種付けを行うようにします。
秋に種付けを行う暖地では2月から3月に、春に種付けをする寒冷地では5月から7月に開花時期となります。種付けに適した用土は赤玉土と腐葉土を6対4くらいの割合で混ぜたものを使用します。筋蒔きにし軽く土をかぶせて新聞紙をかけておくと乾燥予防になるでしょう。
1日から2日後、発芽が始まったら新聞紙をはずし、少し成長したら間引きます。間引きをしないと蒸れてしまう可能性があるのです。発芽するまでは風通しの良い日陰で栽培し、発芽したら日光に当てるようにします。一年草なので植え替えの必要はありません。
ストックの栽培、上手な育て方
湿度には弱いので水のやりすぎに注意をします。水が多すぎると根腐れを起こしてしまうので土が乾いてからたっぷりと水をやるようにします。肥料は市販されている培養土を使用する場合にはその栄養分があるのであとは液肥を月に2度くらいの割合で与えるようにします。
そして日当りの良いところで栽培するようにします。日当りが悪いと茎ばかりが間延びして花付が悪くなったり、花が咲いてもしおれ気味になったりするので日光にはしっかりと当てるようにします。耐寒性はあまりないので霜よけが必要となります。
草丈が高くなる無分枝型の場合は茎が長く、花の重みでお辞儀をしてしまうことがあるのでその場合は支柱を立てて支えてやるようにします。分枝型のストックの場合には茎が伸びて花が付いたら株元の近くで切り戻してやることでまたわきから新しい芽が出てまた花が咲くようになります。
一重咲きのストックの場合には種ができてきます。茎に細い棒状の種ができかかってきたら、それに栄養を取られてしまい花が咲きにくくなるので、花を長く楽しむためにはその種をこまめに取り除いていくことも上手な育て方のポイントとなります。また咲いて色が変わってきた花柄はこまめに摘むようにすることも必要です。
丈夫なストックの育て方
ストックは立ち枯病や秋から2月ごろにかけての委凋病、生育後半には菌核病になることがあります。またコナガの幼虫がつきやすくなります。コナガがついて放置しておくと葉を全部食べられてしまいます。見つけ次第ピンセットなどで取り除くようにします。
立ち枯れ病は日光や風に良く当てずにいた場合に発症します。風通しが悪い状態で栽培を続けていると苗が全部枯れてしまいます。また種付けの際に使う土に雑菌が混ざっている場合にも発症するので、市販の土を使用して種付けを行うことが病気の予防にもなります。
病気や害虫に負けない丈夫なストックの育て方のポイントは、日当りと風通しをよくすることと、清潔な用土を使うことと、害虫を見つけたらすぐに取り除くことです。その点に注意をして育てればきれいな花を咲かせてくれます。
そしてやや寒さに弱く霜に当たると枯れてしまうので霜対策も必要です。温暖な地域では防寒の必要もなく越冬できるのですが、それ以外の地域では軒下や日の良く当たるところにおいたり、防寒用ネットを利用して霜から防ぐようにします。
ストックの育て方のまとめ
とにかく日に良く当てることと、水をやりすぎないことがポイントです。そして長く花を楽しむためにすることは、花柄を摘む作業と、一重咲の場合には花が上まで咲いたら茎を花穂の下の方で切り取ることと種ができてきたら取り除くことです。そうすることで新しい花が次々と咲いて花を長く楽しむことができるのです。
八重咲の場合は種ができないのでそのままでよいでしょう。一厘の花の寿命は八重咲の方が長いのですが、一重咲でも切り戻しや種を取り除くというひと手間もかければ長く楽しむことができるのです。そのような点に注意をしたり、気を配っていればガーデニング初心者でもそれほど難しくなく育てることができます。
無分枝型のストックでで切り花として楽しむか、分枝型のストックで鉢やプランターなどで庭において楽しむかを選んで育てたり、またどちらも育ててみるのもよいでしょう。
市販の苗から育てる場合、葉の色が良くて株たちのしっかりとした、根元がぐらつかないようなものを選ぶようにします。
日当りの良いところで管理士、水をやりすぎず、寒い時期には霜に注意をすることで花を咲かせてくれます。薄紫色の寒色系から赤や黄色などの暖色系、またパステルカラーなど色とりどりで、独特な香りとともに早春の到来を感じさせてくれる花です。まだ少し寒い早春の庭をきれいに彩ってくれ、甘い香りを醸し出す花を花壇やプランターなどに植えて、時には切り花として家の中を明るく、いい香りにしてくれるストックを育ててみましょう。
ストックの歴史
原産地はインドや東南アジアで、タシロイモ科タシロイモ属の植物です。和名はクロバナタシロイモで漢字では黒花田代芋と書きます。そのまま黒い花のタシロイモという意味ですが、通常のタシロイモの花は緑色をしています。この芋を初めて台湾から持ち込んだ田代氏の名に由来してタシロイモと呼ばれるようになりました。
一見すると植物であると判別できずまるで猫の髭や蝙蝠のような姿に見えることに驚きますが、れっきとした多年生植物です。タッカ・シャントリエリは別名をブラックキャット、バットフラワー、デビルフラワーなどと呼ぶため、その見た目のユニークさが実物を見なくても伝わってきます。
主な生息地であるインド北東部や東南アジアの一部では地下の茎部分を食用とするために栽培しています。タッカ、という通称で呼ばれることもあります。タッカという意味はマレー語が由来していますが、詳しい意味ははっきりとわかっていません。シャントリエリはフランスの園芸家のシャントリエア・フレル氏にちなんだ名前です。
ストックの特徴
生息地は比較的温暖な場所で、花壇でも良く栽培されていますアブラナ科の植物で一重咲のものと八重咲きのものがあります。花の色は白や紫、ピンク赤紫などがあります。花は茎の先に稲穂状に付けていきます。原産地では多年草ですが、日本では一年草として扱われています。
秋まきで早春には花が咲き夏までには枯れてしまいますが、一重咲の場合は切り戻しをして新しい芽を出させることで長く花を咲かせることができ、八重咲きの場合には下から八重の花弁が出るまでに時間がかかるのでその分長く花を楽しむことができるので一重咲でも八重咲でもどちらも長く咲く花です。
また一重咲きのストックには種ができますが、八重咲きのストックはめしべが花弁化しているため種ができないことも特徴的です。八重咲きのストックを次の年も咲かせたい時にはまた種を購入する必要があります。八重咲の種というのは八重と一重の遺伝子を持つストックを掛け合わせてそこから八重咲の種を選別されるということです。
花には芳香があることも特徴的です。系統的には花穂が長くて60㎝から80㎝伸びる無分枝型と、よく枝分かれして20cmから70㎝くらいの草丈になる分枝型に大別されます。無分枝型は切り花用に栽培され、分枝型は花壇やコンテナ用として栽培されることが多いです。
ストックは日当りの良いところを好み、日当りが悪いところでは枝が徒長して花がつかなかったり、花が咲いても色が悪くなったりしてしまうので日の良く当たるところで管理をします。種まきは秋で翌年の2月か3月に花を咲かせるのですが、その間霜にあたると枯れてしまうので霜が降りる地域では霜の当たらない軒下で管理をするなど霜除けが必要になってきます。
霜が降りない地域では露地植で放置していても大丈夫です。また栽培のポイントとしては、アブラナ科で連作障害が出るので以前に栽培した同じ場所での栽培は避けるようにします。少なくとも一年間は別の場所に植えるようにします。
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