オトメギキョウの育て方

オトメギキョウの育て方

オトメギキョウの原産地は東ヨーロッパ、クロアチア西部で、カンパニュラの一種となっています。カンパニュラは主に地中海沿岸地方に原産する植物から改良された観賞用の植物の総称であり、ハナヤツシロソウやツリガネソウなど、日本国内でも一部の品種を見ることができます。

オトメギキョウの育てる環境について

オトメギキョウは基本的に日の光を好みますので、庭植えにするときには日当たりのよい場所を選びましょう。ただし、暑さにはやや弱いため、できれば午後に明るい日陰になる場所があれば理想的です。日陰ができる場所であっても、7~9月上旬にかけてはこの花にとって、

かなりのダメージが与えられる時期ですので、月上旬までは、覆いをするなどで30~40%程度の遮光をしておくと、日焼けや構音障害を防ぐことができます。また、寒さに強いとはいえ、北風の強いところや極寒の寒冷地に生息していた花というわけではありませんので、

冬場は北風にさらされたり凍結することがないように気を付けましょう。庭植えにする場合には、ロックガーデンを築いて植えつけます。この花は水はけのよい場所に植えることで、夏場の気温上昇を和らげる働きがありますので、用土は事前に適したものを用意しておきましょう。

自分で配合する場合には、軽石、硬質鹿沼土または日向土、桐生砂または赤玉土をそれぞれ小粒で用意して、同割合または2:4:4の割合で混ぜて使いましょう。また、市販の山野草用培養土もこの花に適しており、そのまま使うことができます。

いずれの用土を使用する場合でも、水でよく洗ってみじんを完全に抜いてから使い、赤玉土はふるいでしっかりふるっておきましょう。また、根と茎の境界線あたりから上は、花崗岩質の粗い砂利で覆っておくことでさらに育ちやすくなり、おすすめです。

種付けや水やり、肥料について

オトメギキョウは多年草ではありますが、毎年植え替えを行います。栽培は種まきも植え替えも芽が出る直前の2~3月上旬がおすすめですが、植え替えの時には太いゴボウ状の根は傷つけないように注意しましょう。実生苗は時期を問わず、株が鉢に対して大きくなったように感じたときに、

一回り大きな鉢に移し替えます。庭植えの場合には、あまり密集した状態にならないように他省スペースを開けて植えておくとよいでしょう。水やりは、鉢植えの場合には表土が乾いたときに十分に与えます。庭植えの場合には、日照り続きで土地が乾燥しない限りは水やりをする必要はありません。

多湿に弱いため、心もち少なめの水やりにしましょう。なお、鉢植えの場合には、夏場に水やりをしたことで周囲の気温が土に伝わることがあります。そのため、鉢を二重にしたり水抜き用の穴の周辺に軽石や鹿沼土の小粒などを満たして砂床をつくることにより、適度に乾燥を防ぎながら、

鉢の内部の温度の上昇を抑えるとストレスを与えずに成長させられます。肥料は、植え替えの際に元肥としてリン酸とカリウムが多めの緩効性化成肥料を、3号鉢相当の大きさの株に対して二つまみ程度の割合で施します。

また、3~9月には週に1回、草花用の液体肥料を1500~2000倍に薄めて与えます。ただし、真夏の間は濃度を3000倍程度にしたほうが無難です。追肥を与えるタイミングや使用する肥料は、庭植えの場合でも同じです。

増やし方や害虫について

増やし方は採取した種をまくか、株分けを行う方法になります。5月下旬から6月にかけて種ができますが、これを採取したら翌年の2~3月までは冷蔵庫に保管し、時期が来たらまきます。発芽しやすいため、ある程度間隔をあけてまかなければ、一つの株が受けることができる日光の量が減少してしまいます。

種まきの場合、順調ならば2年目に開花します。株分けの場合には、植え替えと同時に行います。古くなった株を自然に分かれる部分で分け、つながっている株は根が十分についていればナイフなどで切っても大丈夫です。ただし、切り口には癒合剤や殺菌剤を塗って保護しておきます。

気になる病気は梅雨から夏にかけて発生する軟腐病で、これにかかると茎の根元が腐って抜けます。気づいた時には対処しようがない状態まで進行していますので、風通しの良い場所に植えて、用土も水はけの良いものを使用し、茎の付け根から上の部分を荒い砂利にするなど、

対策をとって予防するしかありません。うどんこ病は5~8月に発生し、葉の表面に白っぽい粉をかけたようなカビが生えます。害虫は葉を食べるヨトウムシが晩春から初夏にかけてと初秋に発生し、ハダニは夏場に葉裏を中心に、

アブラムシは主に春に新芽や蕾につきますので要注意です。いずれも葉や花を食べてしまうだけでなく、大量発生すると花が枯れてしまう恐れもありますので、これらに効果のある駆除剤などを使って害虫対策をしておきましょう。

オトメギキョウの歴史

オトメギキョウの原産地は東ヨーロッパ、クロアチア西部で、カンパニュラの一種となっています。カンパニュラは主に地中海沿岸地方に原産する植物から改良された観賞用の植物の総称であり、ハナヤツシロソウやツリガネソウなど、日本国内でも一部の品種を見ることができます。

もともとは北半球の温帯から冷帯にかけて広い範囲に分布しており、全部で300種ほどあるといわれています。この花はカンパニュラ全体の中でも小柄の種類であり、本来は初夏に咲く花です。園芸用の品種として改良されたことから家庭でも気軽に育てることができるため、

春先になると多くの株が出回ります。数あるキキョウ科ホタルブクロ属の一つですが、夏の暑さなどにやや弱いことから国内で育てられる品種は少なく、この花はその数少ない品種の一つとなっています。ただ、寒さには比較的強く、涼しい地域が主な生息地です。

この花は、販売されるときにはカンパニュラやベルフラワーと呼ばれることもありますが、同じホタルブクロ属の改良種は総称してこう呼ばれていますので、ツリガネソウなどの異なる花にこの名がつけられていることもあり、購入するときには実際の花の写真などを確認しておくと安心です。

オトメギキョウは原産地もある程度範囲が限られていますし、国内でも本来高地などの非常に狭い地域で生息していた品種ですが、その可憐な姿は日本人にも好まれており、現在では多くの家庭で育てられている花の一つです。

オトメギキョウの特徴

オトメギキョウの特徴は、その可憐な姿と見た目に合わない育てやすい丈夫さです。乙女という名がついている通り、カンパニュラの中でも花が小さく、シンプルでかわいらしい形をしています。花はベル形ですが、フウリンソウなどに比べると先が開いており、色は紫が主流ですが、白いものもあります。

人気の高い品種ですが花のバリエーションは少なく、覚えると間違えにくい品種です。葉は小さめの濃い緑色で扇の形をしており、縁がギザギザしています。草丈は10~15㎝と短めで、茎は根元から密に枝分かれして、直径30~40cmほどのクッション状の茂みになります。

花の数が非常に多く、それぞれの枝先に1~数輪の花を上向き、あるいは斜め上向きにつけます。この花は株いっぱいに咲きますので、見ごろを迎えると小さいながらも濃い緑の葉と青紫の花のコントラストが美しく、見ごたえがあります。つぼみが大きくなるのも花が咲くのも絶え間ないため、

咲き始めると長期間楽しむことができます。庭植えにすると植えた一帯に花が広がりますので花の大きさの割にボリュームを感じられますが、鉢植えにしても葉があまり目立たなくなるものの鉢一杯に花を見せますので、とてもきれいです。

この花の育て方はそれほど難しくなく、基本的に寒さにも強いため、やや弱いといわれている夏場の暑さを乗り切れるように日照や気温などに注意をすれば、比較的簡単にかわいらしい花を見ることができます。

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