ダリアの育て方

ダリアの育て方

ダリアの原産国はメキシコとされ、ダリアという名前はスウェーデンの植物学者に由来しています。ヨーロッパでの栽培が始まったのは1789年で、メキシコシティー植物園からスペインにあるマドリード植物園にダリアの種が送られました。そこで、当時マドリード植物園の園長をしていたのが、名前の由来にもなった植物学者のアンドレス・ダールです。

ダリアの種付け

霜が降りなくなって、桜の花が咲く頃に種付けをする様にします。プランターに植える場合は、市販されている培養土を使用しても大丈夫です。種付けをする2週間程度前に、鳥糞と完熟牛糞、苦土石灰を混ぜ込んで準備をしておきます。これは、ダリアが酸性土を嫌うため、中和をする為に行います。

この時、連鎖障害を起こしやすい花のため、前年ダリアを植えた場所には種付けをしないようにします。プランターの場合は一度土を全て入れ替えするようにします。種から育てる場合、連結ポットなどを使用し、上にかける土は5ミリ程度にし、乾燥しないように新聞紙をかけておくと良いでしょう。

球根の場合は、4センチほどの深さに植えますが、品種によって違いがあるので注意が必要です。また、球根は寒さに弱く、0度以下になると枯れてしまうことがあります。0度以下になる地域では、地上部が秋ごろ枯れていたら、掘り起こし、保存するようにしましょう。

0度以下にならなければ屋外でも越冬する事ができ、春にはまた新しい芽がでます。植える時には葉がでる部分があるので、向きにも確認するようにしましょう。高さの違う品種を植える時には、背の高いものを後ろに植えるようにしないとせっかく花を咲かせても見えなくなる場合も出てくるのでその点では注意が必要です。

ダリアの育て方

発芽した後の育て方は、間引きを開始します。目安としては本葉が2~3枚のところに1本立ちになるようにします。本葉が2~3枚に成長したらポットを3号程度のものに移します。葉が6~8枚ほどになったら日当たりがよく、水はけも良い場所に40センチ程度の間隔で植えていきます。日当たりが悪いと株が弱くなったり、花の付きもわるくなりひょろひょろとした姿に成長してしまいます。

鉢で育てる場合は、7・8号くらいに一株が目安となります。庭に直接植える場合には、赤玉土と腐葉土を混ぜます。肥料は真夏を除いた生育期の間に与えます。この頃から品種によって育て方が変わってきますが、大輪種の場合は、1本立ちにし、小輪種は低くなるように仕立てましょう。草の丈が10センチから15センチ程度になったら摘芯を行います。

水やりは、乾燥にも加湿にも弱いので、乾いていたらたっぷりと水を与えますが、湿らせすぎるよりは乾燥気味にしておきます。暑くなってなってくると土の中の温度も上昇しますので、真夏は株元にワラなどを敷き暑さ対策を講じます。

また、コンクリートの照り返しが強い場所やむき出しの地面にも注意が必要です。夏に暑さで株全体が弱ってしまった場合は、株元から30センチから40センチの間で思い切って切ってしまいましょう。そうするとダリアは涼しくなる秋頃にはわき芽が生えてきて、再び花を咲かせます。

栽培する上での注意点

ダリアの球根を購入する際には暖かくなってきた頃に、芽のあるものを購入しましょう。芽が伸びすぎてしまっていた場合は、3~4センチを残し、その先を切ってから植えるようにします。球根の大きさにも大小はありますが、品質には関係ありません。品種によって育て方が違うように、球根の大きさにも違いがあります。

ダリアを増やす場合の注意点は、分球の場合、秋に球根を掘り出しておき、春になり、新しい芽が確認できるようになってから行うようにします。なるべく植え付けをする直前に行う方が良いでしょう。1つの球根に対し1つの芽が出るようにカッターナイフなどを使って切り分けます。芽が付いている部分は細く、折れやすいので注意しましょう。ここで折れてしまうと、球根がどんなに立派なものであっても発芽しません。

さし芽の場合は収穫したわき芽を土にさし、乾燥させないように日陰になる場所で管理をするようにします。栽培するうえで心配する事柄に害虫もあると思います。ダリアにも発生する病害虫がいます。初めにアブラムシ類に関しては、パイベニカ乳剤などの殺虫剤を使用します。面積がまだ小さい段階ではスプレータイプのものもあるのでまだ面積が広がっていない場合には使用すると良いでしょう。

次にハダニ類は、園芸用に販売されている殺虫剤を使用します。茎や葉が灰色に変色する灰色茎病には、繁殖力が強いので、見つけたらなるべく早い段階で、発生した場所焼却するようにしましょう。その後に、中和剤などを散布します。新しい葉に発生する病害で、葉などにモザイク模様などが発生するウイルス病。この場合は薬剤などで対応する事ができないので、株を抜き取り、株ごと消却処分するしかありません。

最後に根などが病原菌に侵される立ち枯れ病がありますがこれも薬剤などでの対処法がないので、焼却処分するようになります。この様に、ダリアの場合は球根の選び方から育て方、栽培方法など全てにおいて品種によって違いが出てきてしまいます。それぞれの品種に合った栽培方法を見つけ、成長させ、きれいな花を咲かせましょう。

ダリアの歴史

ダリアの原産国はメキシコとされ、ダリアという名前はスウェーデンの植物学者に由来しています。ヨーロッパでの栽培が始まったのは1789年で、メキシコシティー植物園からスペインにあるマドリード植物園にダリアの種が送られました。そこで、当時マドリード植物園の園長をしていたのが、名前の由来にもなった植物学者のアンドレス・ダールです。

自生地でもあったアテスカ帝国では、神聖な花とされ庭で栽培されていました。この当初から品種改良が盛んに行われていました。その後日本に入ってきたのは1841年頃で、オランダ船によって入ってきました。日本に入ってきた当初は天竺ボタンと言われていました。一般にも広く栽培されるようになったのは、明治時代の中頃とされています。現在では一般家庭はもちろん、日本各地のダリア園で様々な形の花を見ることができるようになりました。

ダリアの特徴

生息地とされているのは、グアテマラというメキシコの高原です。そのため、日本では寒冷地での露地栽培は不可能とされ、温室などを利用して栽培する必要があります。ダリアという名前はキク科に属する球根植物の総称であり、昔から品種改良が盛んに行われている為、花の形や色が様々なものがあります。その中でも大きく二つに分けると大輪種と小輪種に分かれていて、ガーデニングなど寄せ植えによく用いられていて、私たちの目に触れる機会が多いのは小輪種と言われるものです。

花は初夏~秋ごろまで咲きますが、暑さには少し弱いところがあるので、真夏には花の数が減ってしまいます。特徴とも言われている花の形は、シングル咲きと言われる一重咲きを初め、丸いボール状に咲くポンポン咲き、優美な八重が特徴のカクタス咲き、そして見た目にも豪華で華やかなデコラティブ咲きなど、この他にもたくさんの形の花があります。

色に関しても、白・赤・ピンク・紫・黒赤などあり、色の濃さも品種により色の濃淡の互いがあり、色味に幅があります。他にも花びらの先が白くなるものや、白地に紫などのぼかしが入る絞りというものもあります。

アメリカのダリア協会では花を16の形に分類しています。同じ名前の花でも、ここまでたくさんの種類が出ているので、花が咲いたときの印象は大きく違ってきます。厚みが有る葉は緑色や銅葉と言われるものがあり、銅葉は鮮やかないろの花によく合います。葉の生え方にも特徴があり、向かい合って生えます。

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