オモダカの育て方
オモダカの育てる環境について
強健で泥土を好み育て方は比較的やさしいです。日陰では耐えられないため、日なたで育てます。抽水植物のため、株元がしっかりと水に浸かるように水深は1〜2cm程度にして、池などで育てることができますが、水深を10cmまでとして、深くしないようにします。
耐寒性があり、秋に株の根元から走出枝をだして先端の塊茎を多数つくって冬を越します。オモダカは昔から家紋や武具の飾りの題材として使用されていますが、水田での難防除雑草として防除がやりずらいもののひとつです。オモダカは多くの種子と塊茎を作ります。
種子から芽を出したものは、除草剤で比較的簡単に防除することができます。塊茎から生育したものは、始めは線形の葉を数枚〜10枚程度出します。続いて葉の先端がヘラのような形の葉を1〜2枚出して、その後に特徴でもる矢尻型の葉を出します。
クログワイやウリカワなどと異なり、生育期間中に株数を増やすことはありません。夏になるとキレイな花を咲かせます。また、塊茎は大きさがまちまちで、大きな塊茎ほど土中深く、深さ30cmにも作られています。秋に作られた塊茎は休眠に入っており、芽を出すには休眠から覚める必要があります。
休眠から覚めるためには高温が必要で、遅いものは夏になって休眠から覚めるものもあります。このため発生はダラダラと長く、代かきから100日以上経っても芽が出てきます。これが防除を難しくする理由のひとつで、除草剤で防除する際は、有効な薬剤を体系で使用する必要があるのです。
オモダカの種付けや水やり、肥料について
毎年、2月から4月に植え替えをします。球根は鉢底近くに潜っていることが多いため、これを植え直す必要があります。4〜5号鉢に1球です。枯れた下葉は、まめに取り除く必要があります。耐寒性があり、とても強いですが強く凍らせないように気をつけます。
耐暑性もとても強いですが、水温の上昇に注意が必要です。水生植物なため、1年中鉢ごと水に沈めておくか、常に水に根を浸しておきます。また水漏れのない容器に直接土を入れて水深を5〜10cmにして植えても良いです。最初から水深が深いと生育が悪くなるため、
まずは3cm程度から始めて葉の生長と共に徐々に深くしていきます。茎葉が真上に伸び上がって生育し横に広がることはないため、口の大きな容器を用いる必要なありませんが、睡蓮鉢などに直接土をいれて植えることも良い方法です。肥料は5月〜10月の間に、
油かすと骨粉を等量配合の親脂大のものを、月に1回、5号鉢で4〜5個与えます。用土に埋め込んだ場合は浮かないように埋め込みます。鉢植えの場合の用土は、重い泥質の土を使います。荒木田土か水生植物の培養土が良いです。除草剤などが使われていない田んぼの土が入手できれば、その土を使用することが最適な方法です。
水中では肥料の分解が早いため、一度に施す量は少なめにして回数を多くすることがポイントです。有機質肥料は与え過ぎると腐敗したり、根を傷めることがあるため注意が必要です。また、肥料が過剰になるとアオミドロなどがはびこり、水が汚れてしまいます。
オモダカの増やし方や害虫について
増やし方は、分球で行ないます。2月〜4月の植え替えの際、用土を取り除ければ、丸い球根が簡単に取り出せます。よく分球するため、鉢などに植えっぱなしにするとすぐに鉢の中が窮屈になります。初心者に簡単にできる増やし方は、さし芽をする方法です。
ある程度伸びたら、草体のほぼ真ん中で切り取ります。茎の途中の節に根が出ている場合は、その場所で切ります。切断する位置は茎の節の下から5cm程度のところで、切り取った上の部分を底床に植えて固定することで根付きます。残った下部も同様に底床に植えて固定することで
わき芽を出すため増やすことが可能です。側枝を作る場合も多く、側枝が水面まで伸びてきたら、茎節の下5mm程度の位置でカットして床砂に植えます。取り木による方法もあります。底床に根付いている状態で、そのまま茎を寝かせて、茎頂辺りを石などで軽く固定すると、
茎節から新芽と根が出てきます。新芽が5cm程度に生長したら、それをカットして新たに植え直します。注意する害虫は、バッタやヨトウムシです。バッタやヨトウムシは葉を食害します。バッタは早朝に、ヨトウムシは夜間に見回って見つけ次第捕殺します。アブラムシもつきやすいですが、
なるべく薬剤は使用せずにホースを使用して水圧で虫を吹き飛ばすようにします。特に魚を一緒に飼っているような状態で育てている場合は絶対に薬剤は使用してはいけません。害虫ではありませんが、水が腐ったり、ボウフラが発生することもあるため、特に夏は頻繁に水を入れ替えます。アオミドロが発生した場合にはすぐに取り除きます。
オモダカの歴史
オモダカは、オモダカ科オモダカ属の抽水植物、湿生植物で多年草です。草丈は約30〜70cm程度です。原産地はアジアと東ヨーロッパの湿地帯から熱帯域に広く分布しており、水田や湿地、池などを生息地としています。中国が原産で日本には平安時代に渡来しています。
別名はハナグワイ、サンカクグサ、イモグサ、オトゲナシなど多くあります。語源には諸説あり、人の顔に似た葉を高く伸ばしている様子を面高としている説や、中国語で湿地を意味するオムダクとする説などがあります。オモダカは観賞用に栽培されることもありますが、
それとして利用されることは少ないです。種子の他に塊茎でも繁殖するため、水田雑草として扱われることもあります。ただし、オモダカの球根を食用に改良したものがクワイで、葉が幅広く全体的に大型で塊茎が肥大化して食用となるため、主に水田で栽培がされています。
中国が原産で日本には古くから渡来しています。クワイは外形から芽が出ることを想像させるため、縁起物として煮物にしておせち料理などに利用されます。日本では、武家などの家紋としてオモダカの葉を意匠に使用したものがあります。慶事用の切手にも使用されています。
サジオモダカは沢瀉(タクシャ)という生薬名で活用されています。原産は日本の本州北部や北海道、生薬で使用される場合は田んぼで栽培されたものを使用します。根の髭根を摂り、皮をむいて乾燥させて利尿薬として活用します。尿が少ない場合や回数が多い場合、胃内停水などに他の生薬と配合して処方されることがあります。
オモダカの特徴
オモダカは、多年草で、日本各地の低地の水田や用水路にみられます。種子と塊茎から発芽します。発生初期は線形の葉をつけますが、生長すると矢尻型の葉をつけます。葉の長さは最大で約60cmで、葉の形態は種内変異になります。花期は6月〜10月で、
株の基部の葉間から2〜3個、高さ20〜80cmの花茎を立て、上方に花柄が分岐する白色の単生花で、下部から順次開花して結実します。花序は3〜5輪生、上方は雄花、下方は雌花がつき1日花を開きます。楕円形の種子には翼をもっています。種子の他に地中に伸ばした地下茎の先に塊茎をつけ、
これにより繁殖します。特に葉が細いものをホソバオモダカで、園芸品種で花径が1.5〜3cmの大輪のものをタイリンオモダカ、花弁が帯紅色八重咲きのものはヤエオモダカと言います。オモダカは、同じオモダカ属のアギナシと似ています。アギナシは根元に粒状のムカゴを多数形成しますが、
地下には走出枝を出しません。オモダカは走出枝を出して、ムカゴをつけることはありません。アギナシの花は葉より高い位置につくという傾向や、葉の先端が丸みを帯びますが、花の位置や葉の形状ではオモダカと見分ける大きなポイントとはなりません。
この2種を区別するには引き抜いて確認することで区別することができます。オモダカの種類は繁殖力が強く、安易に野外に捨てると侵略的な雑草になってしまいます。増えすぎた場合は燃えるゴミとして出すなどして、確実に処分することが大切です。
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オモダカは、オモダカ科オモダカ属の抽水植物、湿生植物で多年草です。草丈は約30〜70cm程度です。原産地はアジアと東ヨーロッパの湿地帯から熱帯域に広く分布しており、水田や湿地、池などを生息地としています。中国が原産で日本には平安時代に渡来しています。