ジューンベリーの育て方
ジューンベリーの育て方
ジューンベリーは基本的に日当たりの良い場所に植えるのが良いのですが、明るい日陰でも育てることはできます。西日が当たる場所は乾燥しやすいため、向いていません。鉢植えに植えているのであれば開花期はあまり雨にあてるのが良くないので屋根がある場所に移動してあげるのが良いです。
土は水はけと水もちが良く、少し酸性ぎみのものを好みます。庭植えにする場合はピートモスを混ぜ込んでから植えつけます。鉢植えは小粒の赤玉土にピートモスを3割程度混ぜたものを使います。植えつける時期は12月頃から3月頃にかけてです。
庭植えなど地植えにする場合は一度根付いてしまえば特に水やりはする必要はありませんが、鉢植えの場合は土の表面が乾いた時にたっぷりとあげましょう。肥料は芽が出る前の3月頃に化成肥料を与え、鉢植えの場合は9月頃にも与えます。
量的にはそれほど多くあげる必要はありません。害虫はそれほどつかないのですが、幹の中にカミキリムシの幼虫が入り込んでしまうことがあるので、幹の下に木屑などが落ちているようであれば薬剤を注入したり捕殺するなどしておかないと木ごと枯らしてしまうので注意しなければいけません。
栽培する上でのコツ
ジューンベリーを栽培する時には樹形の仕立て方が2つあります。主幹仕立てにする場合、1年目は枝分かれしていない棒状の苗木を仕立てます。植えつけした後で50cmから60cmほどの高さで幹の先端をカットします。2年目にわきから出てきた枝を1本だけ残して他は付け根で切り落としてしまいます。
1本だけ残した側枝が伸びてきたら3分の2を残してカットします。3年目以降は幹や枝のワキから伸びてきた枝の先端を3分の2だけ残して先端を切り落とし、樹の内側に向かって伸びる邪魔な枝を付け根から切り落として樹形を作っていきます。
株元から勢いよく伸びてくる枝をシュートといいますが、これは見つけたらすぐに付け根から切り落としてしまいます。あとは一度実をつけた短枝や他よりも勢いがある枝はカットし、伸ばしたい枝は先端を軽く切り落としてからワキから枝を出させるようにします。
庭のシンボルツリーにしたい場合はこのやり方が向いています。そしてもう1つの株立ちに仕立てる場合、株元から勢いよく伸びてくるシュートを1本から2本ほど残して他は付け根からカットし、残したシュートは3分の2ほど残して先端を切り落とします。
これによってワキから枝を出させます。そして2年から3年実を付けた枝は老化していて実付きが悪くなるので短く切り戻し、新たに若い枝が出るようにするのがベストです。株立ちにするメリットは高さを抑えることができますので、実を収穫する時にはとてもしやすいです。
種付けで増やすことはできるのか?
増やしたい時は基本的に挿し木をして増やします。前年に伸びている枝を3月に挿すやり方と本年伸びた枝を6月頃に伸ばすやり方の2種類があります。挿し木する枝は30分から40分ほど水揚げしてから葉が触れ合わないようにして小粒の赤玉土などに挿しておきます。
日陰に置いて乾燥させないようにすれば秋頃には発根します。発根したら鉢に植え替えるようにするといいでしょう。とり木でも増やすことはできます。またどうしても種付けさせて増やしたいという方は実がなった時に収穫して、中にある小さな種を取り出します。
実はジャムなどに使うことができますから無駄にはなりません。どちらにしてもジャムにする場合は種が入っていると口に残りやすいので取り出したほうがいいのです。取り出した種はビニール袋などに入れて乾燥させないように冷蔵庫で保管をしておきます。
そして秋から冬にまくか、すぐにまいてしまいます。どちらの時期にまいたとしても翌年の春くらいには発芽します。種をまいて育てた苗床は用土の水分を保つために深さを半分ほどにして埋めるのが良いです。取り出した種に実がまだくっついているようならば目の細かいざるなどに乗せて流水で余計なものは洗い流してしまいます。
自宅で収穫したジューンベリーはジャムにすることが多いです。収穫した実をきれいに洗い、鍋に入れてきび砂糖などを入れてしばらくおきます。その後20分ほど弱火でことこと煮込み、煮込んだものをざるで裏ごしします。こうすると食べた時に気になる皮や種を取り除くことができます。
最後にレモン汁を入れたら煮沸消毒しておいたビンなどに入れて保存します。甘酸っぱいジャムが出来上がりますので、お好みでヨーグルトにかけて食べてもいいですし、トーストにぬって食べてみるのもいいです。ジューンベリーをたっぷり入れてフルーツケーキにするのもおいしく食べることができます。
全て実を食べきれない場合は収穫してご近所に配ってもいいですし、冷凍保存してみたりしてもいいです。そのままにしておくとヒヨドリなどのかっこうのえさにされてしまいますのでそれでも良い場合はそのままでいいですが、食べられたくない場合はネットをかけるなどしたほうが良いです。
ジューンベリーの歴史
ジューンベリーの原産と生息地は北アメリカ北東部です。アメリカザイフリボクのザイフリボクというのは漢字で書くと采振木となり、これは白く細長い花弁をつけた花が武将が戦で使った采配に似ていることが由来となっています。
日本にもこの果樹の仲間はありますが、そちらは同じように実がなるものの、実や花はもっと小さく食べることはありません。ジューンベリーはそのまま食べる他、ジャムや果実酒、ゼリーなどに使われます。日本に渡来したのはそれほど昔ではなく、最近は果樹として人気が高まっています。
ジューンベリーという名前がついたのはその名の通り、赤い実が6月頃になるからです。アメリカやヨーロッパなどでは一般的な庭木として植えられており、手間もかからないことから1本からでも植えておくことが多いです。
原産地では大きなものは8mほどにも及んでいますので、庭木として植える場合にはある程度の大きさになったら剪定をするなどして大きさの調整をしておく必要が出てくるでしょう。
一般的に自宅で作れる果樹として人気なものにブルーベリーがありますが、ジューンベリーが普及するようになってから実の収穫を楽しみにジューンベリーを植える家庭は日本でも増えてきています。
ジューンベリーの特徴
ジューンベリーは樹高が2mから9mほどあり、4月に開花し、5月から6月にかけて実がなります。バラ科ザイフリボク属で開花期には桜やリキュウバイによく似た白い花をたくさん咲かせます。
新葉の色は銅色をしていますが、時間がたつにつれて緑色になってきます。花が咲き終わった頃に実がなりますが、実の色は赤い色ですが、熟してくると赤紫色になります。実はベリー系のようなものではなく、どちらかといえばリンゴをとても小さくしたようなもので甘みがあり、おいしいと人気があります。
ジューンベリーの仲間にはアメリカザイフリボクのほか、セイヨウザイフリボク、ザイフリボクの3つがあります。日本で自生しているのはこのザイフリボクで、樹高は野生種で15mにもなる大木です。こちらの果実は熟すと黒くなります。一般家庭で育てるのが比較的たやすく、1本のみ植えてあっても実がつきやすいです。
しかし小さな鳥などが実をつまみに来ますので、収穫前全部つままれてしまわないように収穫メインで考えているのであれば、なんらかの対策をしておくほうが良いでしょう。肥料も実を収穫する前に与えるくらいで十分です。
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