コロカシアの育て方
コロカシアの育て方
コロカシアは日陰でも育ちますが、できるだけ日当たりの良い場所で育てるのがベストです。葉の色は日当たりによって変わってくるので黒くしたい場合は直射日光がよくあたる場所に、緑色にしたければ日当たりがあまり良くない場所に置くのが良いです。
しかしできれば日当たりの良い場所に置くほうがいいです。日照時間が足りないと葉が間延びしてしまって軟弱に育ってしまいがちだからです。土はよく肥えて水はけの良いものが良いので、そういう場所を選びます。生育旺盛で根詰まりもしやすいですから1年に1度は植え替えをしてあげます。
水は生育期は水を切らさないように土の表面が乾いた頃にたっぷりと与えます。水やりをする代わりに鉢皿に水をためて底面給水させてもOKです。夏は乾燥しやすいので朝と夕方の2回与えたり鉢底を水につけておくようにするのがオススメです。
逆に冬は水やりの頻度は減らして乾かし気味にしておくほうがいいです。ただ乾燥させてしまうのは良くありませんから、水切れはさせないようにしたほうがいいです。葉が大きい分、表面にホコリがつきやすいのでホコリ対策で葉面洗浄剤を使うようにしてもいいでしょう。
洗浄剤できれいにしてあげることで葉に光沢が戻ります。水生植物として育てたい場合は株元まで水を張ることができる器に植えるようにします。しかしずっと水につけっぱなしでは根腐れを起こしてしまうことがありますので、時々水からあげて出してあげるようにします。
肥料は春から秋の生育期には遅効性の化成肥料を2か月に1度ほど与えるようにするのがいいです。2週間に1度程度でいいのですが、液体肥料を水代わりに与えるようにします。越冬は0度ほどあれば大丈夫なので、暖かい地方であれば屋外でも越冬することができます。
栽培する上での注意はある?
コロカシアは水が大好きな植物ではありますが、やり過ぎはやはりだめで根腐れを起こしてしまう可能性が出てきます。鉢土が湿っているにも関わらず、葉が垂れてしまっている場合は根腐れの可能性がありますので鉢から上げてみましょう。
もし腐った根があればそれを取り除き、新しい用土を用意してそこに植え替えておきます。植え替え後はしばらく日陰に置いておくようにし、土の表面がしっかりと乾いてきたら水をあげるようにします。
種付けして増やすことはできるのか
コロカシアはとり木や分球、株分けで増やしていきます。作業を行なうのは初夏から夏にかけてが良いです。株分けは植え替えをする時に株の大きさを見てしますが、株を分ける時にはよく切れるカッターナイフなどを用意して切り分けます。
株分けしたものは植え替えをする時と同じ要領で植えればよいです。挿し木にする場合はカットした枝を赤玉土や挿し木用の用土に挿しておきます。ポイントは強風があたらない明るい日陰に置いて乾かさないように管理することです。
発根するまでは1か月ほどかかりますが、十分に根が出てきて新芽が数枚出てきた頃には鉢上げできます。鉢上げさえしてしまえば、あとは明るい日陰に置き、1週間程度たったら通常の育て方のように徐々に明るい場所へと移動させていきます。
鉢に植える時には鉢底に大きめの赤玉土を入れるようにすることで水はけが良くなります。コロカシアも秋頃には花が咲きますので、そこから種を採取することも可能です。しかし花はそれほどたくさん咲きませんから時々チェックして熟した頃に種が下に落ちてしまわないように気をつけましょう。
コロカシアは大きくなりますが、種はとても小さいです。開花時期は短いですから花の時期を楽しむようにするのも良いでしょう。見た目的にはカラーの花にも似ています。カラーも同じサトイモ科ですからそれもそのはずです。しかし種で育てるよりもほとんどは株分けや分球で増やしていくのが一般的です。
コロカシアにはいくつか品種があります。葉色が日光にあたるうちに黒く変色していくのがブラック・マジックと呼ばれる品種です。耐寒性が強く、関東地方より西側の地域では庭植えをすることもできます。黒い葉柄を長く伸ばして、その先に濃い緑色の葉をつけるのはコーヒーカップスといいます。
その名の通り、葉がまるでコーヒーカップのように少し丸まっていくのが特徴です。ライムグリーンの葉に黒い斑点がモザイクのように入るのがモヒートです。葉の柄はピンク色をしており、黒色の縞もようが入ります。
また葉脈の間が黒くなるのがイラストリスです。葉は黒色が強いですが、時間がたつと緑色になってきます。ブラック・マジック同様に関東地方よりも西側の地域では庭に植えることも可能です。
ブラックランナーというブラックマジックのように黒くて大きな葉ができる品種もあります。このブラックランナーはその名の通り株元から匍匐茎が出てくる品種で、ある程度育って大きくなると親株から切り取って独立して育てることも可能です。
コロカシアの歴史を知ろう
コロカシアの原産と生息地は東南アジアや太平洋諸島です。それらの地域ではタロという名前で呼ばれていて、主食としてよく食べられています。サトイモの仲間としてよく知られています。その主食は太平洋諸島ではポイと呼ばれ、焼いたり蒸したりしたコロカシアの球茎を粘りが出るまですりつぶしたものを好みで水を加えて食べます。
液状かパン生地のような状態にして食べます。ポイは栄養価が高いため、赤ちゃんにミルクの代わりのものとして与えることができます。また食物アレルギーのある赤ちゃん向けのベビーフードとしても利用されています。またハワイでは人々の祖先はこのコロカシアだと考えられています。
日本国内でも縄文時代に稲作が始まるより前から存在していたといわれており、生活にとって切っても切れない植物だといえます。学名であるコロカシアはギリシャ語の食べ物をあらわすcolonと装飾を意味するcaseinをあわせた言葉です。
別名では黒葉サトイモ、ブラックタロなどというのがあります。コロカシアは最古の記録では紀元前206年頃から西暦220年頃まで繁栄していた中国の漢王朝時代に広く栽培されていたことがわかっています。
コロカシアの特徴とは
コロカシアはサトイモ科コロカシア属の多年草で、日本でもよく食べられているサトイモもこの仲間です。ハワイだけでも200品種以上があると記録されたことがあり、観賞用としてもいくつかの品種が栽培されています。
品種によっても違いますが、耐寒性があるものであれば庭植えでも楽しむことができます。ただしとても水を好む植物ですから鉢底を水につけたまま育てることができます。そういう意味では育て方のバリエーションもありますので面白いです。
育てやすさは簡単なほうですから、比較的初心者の方でも育てやすいです。大きな葉が特徴的で、日当たりの良い場所で育てるうちに葉の色が黒くなってきます。半日陰で育てた場合には濃い緑色に変化します。コロカシアは1mほどの大きさにまで成長します。
大きく育てたい場合には大きな鉢に植えるようにしましょう。分球して増やし、いろんな大きさに育てて楽しんでも良いです。夏にはトロピカルガーデンを庭に作ってみることもできます。
病気はそれほど心配しなくてもいいですが、害虫はカイガラムシやハダニが発生することがありますので防止策として葉水を時々しておくといいです。カイガラムシは大人のものがつくと薬が効きにくいので見つけ次第、こそげ落とすなどして除去します。
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