トックリラン(Beaucarnea recurvata)の育て方

トックリラン(Beaucarnea recurvata)の育て方

トックリランは、スズラン亜科の常緑高木でトックリランという名前は、幹の下部が徳利のような形に膨らんでいることが由来しています。この和名は日本人によって名付けられたものです。

育てる環境について

トックリランを栽培される場合は日当りのよい場所を選ぶようにしてください。年間を通して日光にあたるようにしてあげることが育て方の重要なポイントとなります。日当りが悪い場所ですと葉の生育や色が悪くなってしまったり、

基部がよく膨らまなくなってしまうことがあります。室内の観葉植物として育てていく場合に、日当りの悪い日陰に置いたままにしていると、日当りのよう明るい方へ向かって幹が曲がってしまう可能性があります。

そのため観葉植物として育てていく場合は、まんべんなく日光があたるように定期的に幹の方向を変えてあげることがおすすめされています。風通しのよい場所で最低気温はできるだけ5度以上のところが好ましいです。冬の特に気温が下がるシーズンは、

戸外から室内へ移してあげるとよいでしょう。乾燥に強い植物ですので冬場などは水やりを頻繁におこなう必要がなく育てやすいです。水を与え過ぎてしまわないように注意してください。ただし、乾燥し過ぎてしまっても葉の先端が枯れてきてしまいますので、

春頃から秋頃は土の表面が乾いてきたら水やりを十分にしてあげてください。基本的に土が完全に乾いてきた時に水やりをすることが好ましいですが、夏場は気温が高くなり乾燥しやすいですの土の表面が乾いてきたと感じたら水やりをするようにしましょう。

植え替えや増やし方について

苗を購入する場合には、できるだけ葉がみずみずしいものを選び、茎の表面に光沢があるようなものがおすすめです。だいたい2年に1回ほど株の大きさに合わせて大きな鉢へと植え替えをおこなっていきます。

植え替えをおこなう時期は5月頃から7月頃がよいとされています。冬場におこなわない方がよいのは、冬に株を傷付けてしまうと治りが悪いためだとされています。株が大きくなっていくと鉢の底の部分から根が見えてきますのでチェックしてみてください。

一回り以上大きな鉢を準備してください。植え替えをおこなわないままですと葉が枯れてきてしまったり生育も悪くなってしまいますので注意しましょう。鉢から引き抜いたら土を軽く落として新しい土を使って植え替えしていきます。

暑さに強い植物ですので8月頃までおこなうことが可能です。肥料は春頃から秋頃まで固形の化成肥料を置き肥したり、液体の肥料などを使用してもよいでしょう。冬場は肥料を与える必要は特にありません。増やし方には挿し木をおこなったり種付けで増やす方法などもあります。

種付けで増やすタイミングは5月頃から9月頃がおすすめですが、花を咲かせるのはなかなか難しいとされています。種をまいたら発芽するまでできるだけ乾かさないように注意しながら育てていきます。およそ1ヶ月くらいで発芽することが多いです。

挿し木をする場合は5月から8月頃におこないますが、伸び過ぎてしまっている茎などを利用するのもよいでしょう。トックリランの基部を割り増やす方法は、基部に数カ所葉が出ているようなものが好ましいです。

葉と葉の間の基部をカットする場合は、切断面に土が付いてしまわないようにしましょう。またカット部分が大き過ぎると腐りやすくなってしまいますので注意が必要です。水で濡らしてしまわないように注意しながら切断面を乾燥させて植え替えをおこないます。

切り戻しや害虫、病気について

トックリランは、ほとんど枝分かれをすることなく成長していきますので基本的には剪定は必要ありません。茎が伸び過ぎてしまったと感じたり、葉が伸び過ぎてしまったら樹形を整えるために先端を切り戻す作業をおこないます。

切り戻しをするとそこから新芽が出てきますが伸びてくるまでに時間がかかりますので、4月から5月頃におこなうことがおすすめされています。3ヶ月から6ヶ月ほどで芽吹いてきますので、その時に上部の1、2芽を残して他の芽を摘み取っていくとよいでしょう。

下葉がなくなって伸び過ぎている茎をカットしたり、下葉が枯れてきてしまっているような場合は、枯れ葉を取り除いていくようにしましょう。トックリランの葉が重なり合っているような箇所にカイガラムシが発生することがあります。

また気温が高くなり乾燥する梅雨明けのシーズンになると、小さな赤い虫のハダニが葉の裏側などに発生することがあります。ハダニが発生してしまうと、葉の汁を吸ってしまいますので緑色の葉の葉緑素が抜けてしまい白っぽくなっていきます。野菜などにも発生する害虫で放置していると野菜の葉の裏に寄生して加害の原因となります。

とても小さな虫ですので見つけにくいですが、葉を枯らしてしまわないように発見した場合は、専用の殺虫剤などを散布したり湿らせたティッシュなどで落とすような対処をしていきましょう。高温で乾燥してくるハダニは水に強くありませんので、水やりをおこなう際は葉の部分や幹などにもたっぷりとあげるようにしてください。

トックリランの歴史

トックリランは、スズラン亜科の常緑高木でトックリランという名前は、幹の下部が徳利のような形に膨らんでいることが由来しています。この和名は日本人によって名付けられたものです。また肥大した株元から細い葉が無数に出ている様子からポニーテールと呼ばれることがあります。

トックリラン属は乾燥地帯が生息地で6種類ほどあるとされています。メキシコ東部のベラクルス州やサン・ルイス・ボトシなどが原産地で乾燥と寒さに強いとされています。1870年頃にメキシコで発見されて世界各国へ広まっていきました。

日本国内には明治時代中期頃に入ってきたのではないかと考えられています。一般的に観葉植物として用いられることが多く、メキシコなどの原産地では10メートルほどの高木になります。

トックリランという名前が付いていますがラン科の植物ではありません。樹齢が10年を越えてくるとクリーム色をした花が咲くと言われていますが、日本ではなかなか目にすることはできません。

トックリランの特徴

幹の基部がとっくり状に膨らむことが特徴で、細長く伸びた葉がカールしてポニーテールのようなユニークな植物は観葉植物として大変人気があります。この特徴的な膨らみのある基部も球形にはなりにくいとされています。

耐寒性があり強い風に晒されても基部に被害が出るようなことはないとされています。マイナス5度の環境でも耐えることができるほどの強さを持っていますが、霜が下りるような寒冷地ではなければ戸外でも栽培することができます。

トックリランの膨れている部分には水を貯蔵することができるようになっていることから、長い時間乾燥に耐えることができます。戸外で育てるのにも手間がほとんどかからないというのも魅力の一つです。

現在では、ノリナ・グアテマレンシスが流通していることが多いです。葉が長くしなやかに伸びていますので、部屋の中の観葉植物としても雰囲気があっておすすめされています。リュウケツジュ科、リュウゼツラン科などで分類されるケースもあります。

トックリランを購入される場合は、ポニーテールの名前で出回っていることがありますので意識されてみてください。葉の成長は比較的スピードが遅い方ですので、購入をされるという場合は基部の大き目なものを選ぶようにしてみてください。枯れにくい植物ですので、植物の育て方に不安があるという初心者の方にもおすすめされています。

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