カリブラコアの育て方

カリブラコアの育て方

カリブラコアは南米原産です。1825年にメキシコの植物学者であるセルバンテスとヴィンセンテによりナス科カリブラコア属が新設され、南米を生息地としたこの植物が認知されるようになりました。種類がそれほど多くない小さな植物群ですが、千葉大学の安藤教授らが新種を発見し、これらが複雑に交配されて園芸種が生まれました。

カリブラコアの植えつけ

春になると苗が出回るので、これを植えつけます。苗を手に入れたらすぐに植えつけるようにしましょう。植えつけの時期は3月~9月です。植えつけ2週間後くらいに、摘心を行います。先端の芽を切ってやると、側枝がのびて花数が多くなります。

細かい根が良く張りますので、鉢植えの際には大きめの鉢を選んだ方がよいでしょう。匍匐性や半立ち性なので、横に良く広がります。庭植えの場合は30センチ、プランターの場合は20センチほどの株間をあけましょう。庭植えでも鉢植えでも、植えつけ時には元肥として緩効性肥料を、忘れずに施します。

種はあまり出回っていませんし、一年草扱いで育てた方が良いことを考えると、毎年苗を買って植えつける方が良いですが、6月~11月に種を採取して種付けすることもできます。種まきの時期は、3月、5月、9月が適しています。種の殻が硬くて発芽しにくいため、コンクリートなどで傷を付けてからまきます。

用土は、有機物に富んでいて水はけが良く、弱酸性土を好みます。鉢植えの場合、水はけを良くするために鉢底石を入れると良いでしょう。赤玉土小粒:腐葉土:酸度調整済みピートモスを5:3:2の割合で混ぜ合わせ、1リットルあたり5グラムの緩効性化成肥料を加えた土などが適しています。

市販の培養土でも良いのですが、酸度が弱アルカリ性~中性になっていることが多いので、あまり良く育たない場合、赤玉土小粒を2、3割加えるか、酸度無調整ピートモスを2、3割加えるかして、酸度を弱酸性にしてやります。この場合、増やした土の分だけ緩効性化成肥料を加えます。

カリブラコアの育て方と管理

カリブラコアは、冬と夏にやや弱い性質であるものの、日当たりの良い場所で水と肥料を切らさないように注意していれば、開花時期は綺麗に花が咲きます。また、育て方で気をつける点として、枯れた花や葉をこまめに取り除いてやりましょう。

特に花がらは残しておくと、種を作る方に栄養がいってしまうので、花付きが悪くなりますし、病気の原因にもなりますので、種を採取する分以外はしっかり取り除きます。鉢植えの場合は、日当たりと風通しの良い場所で育てます。病気の原因になる泥はねを避けるため、鉢を土の植えに直接置かない、少し高い場所に置く等の工夫をしましょう。

庭植えの場合は、日当たりの良い場所で育てます。こちらもやはり泥はねを避けた方がよいので、盛り土をして周りをレンガなどで囲うレイズドベッドなどで育てる育て方が良いでしょう。水は土の表面が乾いたらたっぷりやりましょう。この際、花に水がかからないようにします。

また、根が良く張り、花が一度にたくさん咲くので、肥料を好む植物です。肥料を切らさないように、10日に1回のペースで液体肥料を施します。そのほか、梅雨前に茎の長さの2分の1を目安に、切り戻しを行うと、花が良く咲きます。長い間花が咲きますし、その間の花がら摘みや、水やり、肥料やりはこまめにしてやる必要があります。

ペチュニアに姿も育て方も似ていますが、ペチュニアより雨に強いですし、ペチュニアにはないたくさんの花色があります。また、一株で良く広がりますので、鉢植えに一株だけ植えてもとても見映えのする素敵な植物です。

カリブラコアの種付け、栽培

カリブラコアは多年草ですので、冬を越して次の年も花を咲かせることができるのですが、ナス科の植物のため連作障害を起こし、年々花も小さくなり、病気にもなりやすくなります。このため、綺麗な花をたくさん楽しむためにも、一年草の扱いで栽培した方がよいでしょう。

また、植物パテント(植物の著作権)といって、種苗登録されているものは、無断で増やすことが禁じられています。少々値段が高くても品種名付きの方が株が長持ちしますが、そういったものは種苗登録されている可能性がありますので、栽培して増やすことはできません。ミリオンベルシリーズはまさに、その植物パテントの対象です。

種苗登録されていないカリブラコアを増やすのであれば、挿し木で増やすのが比較的簡単です。挿し木は真夏と真冬を除き、いつでも行うことができます。葉の付いた茎を2、3節毎に切って、葉を3枚ほど残して挿し穂にします。その後、切り口を水に30分ほどつけて水あげします。切り口に植物成長調整剤をまぶして、挿し木専用の用土に挿すと、2週間ほどで発根します。

種はあまり出回っていませんので、種付けをするなら、まずは苗を買ってきて育てる必要があります。採取した種を種付けして栽培します。ただ、あまり種の発芽率は良くなく、良い結果が出ないこともあります。冷蔵庫の野菜室で40日~50日ほど保存し、種に傷を付けてからまくと、発芽率が良くなります。

病気はうどんこ病があります。害虫は、ナメクジ、ヨトウムシ、アブラムシ、ハダニなどがつきますので、見つけたら防除します。

カリブラコアの歴史

カリブラコアは南米原産です。1825年にメキシコの植物学者であるセルバンテスとヴィンセンテによりナス科カリブラコア属が新設され、南米を生息地としたこの植物が認知されるようになりました。種類がそれほど多くない小さな植物群ですが、千葉大学の安藤教授らが新種を発見し、これらが複雑に交配されて園芸種が生まれました。

ペチュニアの近縁種で、ペチュニアより少し小さな花を咲かせます。育て方もペチュニアに似ています。日本においては、交配の結果、1990年にカリブラコア・ミリオンベルシリーズがサントリーフラワーズによって発表されました。原種を数種類使用して改良し、簡単に育成できる園芸種としたものです。

交配に使用された原種は、正確な学名を付けられないまま使用されたので、複雑に交配されてできあがったミリオンベルシリーズの系譜は不明となっています。また現在は、八重咲きのカリブラコアなどもあります。

そのほか、ペチュニアより丈夫なその性質をペチュニアに導入した、カリブラコアとペチュニアの中間種なども、流通しはじめました。このように、カリブラコアは園芸種としての歴史は短いのですが、近年、進化が期待されている植物です。

カリブラコアの特徴

ペチュニアの近縁種のため、ペチュニアと比較して語られることが多い植物です。ペチュニアより丈夫で、ペチュニアが苦手とする雨にも強い植物です。ペチュニアより少し小さな花ですが、たくさんの花を咲かせます。

花色がとても豊富で、紫、青、ピンク、黄、オレンジ、チョコレート、白、赤など、ペチュニアにはない花色も含んで、たくさんの花色があるのが特徴です。花の大きさは2、3センチほど、背丈は10センチ~30センチほどになります。匍匐性のものや半立ち性のものがあります。

多年草ですが、株が古くなってくると良い花があまり咲かなくなります。そもそも、ナス科の植物なので、連作障害を起こしてしまいます。寒さにはやや弱いものの、冬を越すので、次の年も花を咲かせることができますし、年数を経ると茎が木質化してくる品種もあるのですが、病気などにかかって花や葉にモザイクが出てしまい、何年も綺麗に花が咲くわけではありません。

多年草の扱いをすると、年々鑑賞価値が下がってしまうので、一年草としての扱いをした方が良い植物です。開花の時期は4月~11月頃までと、とても長い期間にわたりかわいらしい花を咲かせてくれます。夏、冬には少し弱いですが、十分に丈夫で、初心者でも育てるのが容易です。園芸種としての歴史は短いものの、近年、品種改良が急激に進んでおり、人気のある花です。

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