シラネアオイの育て方

シラネアオイの育て方

シラネアオイの原産地は、日本で日本固有の壱属一種の多年草の植物ですが、分類上の位置が二転三転してきた植物でもあります。昔はキンポウゲ科やボタン科にされたこともありますが。現在ではシラネアオイが属するだけのシラネアオイ科とされています。生息地は北海道から本州中部以北の深山や亜高山、高山帯下部の林床などの、やや湿り気のある所に生息しているもの多く見られ、日本を代表する人気の山野草でもあります。

シラネアオイの種付け

シラネアオイの種付けを行う場合は、種を取ってすぐに蒔く事が基本とされています。種は果実が割れると採取できます。採取後とりまきをして、軽く覆土すると、翌春には発芽します。発芽後2年目からは、成長の程度によって少し大きな鉢に植え替えていきます。

シラネアオイの種は、開花までに最低4年~5年程かかり、更に発芽率は低いようです。種付けの場合の最適な時期は、9月~12月頃までの間ですが、苗から植え付けをする場合は、3月下旬~5月頃が最適な時期です。鉢は通気性と水はけがよいものを使用して、口径の広いやや深めの焼き締め鉢や駄温鉢が適しています。

用土は硬質の土と軟質の土をうまく混ぜ合わせます。市販の山野草用培養土も使いやすいのですが、この場合は小粒と中粒を混ぜるとバランスがよくなります。シラネアオイの種付けに利用する土は何よりも水はけのよさを優先して準備します。

シラネアオイの育て方

シラネアオイは、1年を通して明るい日陰を好みますが、真夏の暑さと直射日光に弱いです。北海道で自生しているくらいですから、寒さは問題になりませんが、シラネアオイの育て方で問題になるのは夏です。夏に枯れるパターンが一番多くなっています。夏の間、涼しい環境を保てる寒冷地では、栽培が比較的簡単になります。

春と秋は日当たりか半日陰の場所で栽培しますが、最近では秋も暑い日が多いので気をつけましょう。 直射日光に弱いとされていますが、春の直射日光は当てても大丈夫です。逆に春の直射日光を当てないと株が弱ってしまいますし、日陰においていると、来年には無くなってしまう可能性もあります。

高温多湿に弱いので、夏の間は直射日光と高温の環境の元では枯れてしまいます。その為、風通しのよい日陰で管理するか、または50パーセントから80パーセントくらいは遮光した場所を作りましょう。秋になって葉がきれいに残っていた場合は、彼岸が過ぎた頃から遮光率を40パーセント程度戻して芽を充実させます。

葉が枯れてしまっていた場合は、春の芽出しまで、棚下などでゆっくり休眠させましょう。 そして、冬の間は、土が凍らない場所で管理します。冬になる前に、株元を見て、もしも土の所にすぐ根が見えてしまうようなら、土が足りていないという事になります。

寒さに強いとっても、直に強い霜が当たってしまえば枯れてしまいますので、その際には土を被せて根を守るようにします。シラネアオイの育て方で、大切にしたいのは、葉を傷めないように大切に管理をして、芽を充実させることです。そのため環境選びや環境づくりはとても重要になってきます。

水やりに関しては、シラネアオイは基本的に水を好みますが、多湿は嫌うので、春と秋はできれば1日1回水やりをします。開花期は花を傷めないように株元から水を与えるようにしましょう。夏は用土の乾き具合や傷み具合に注意して、表土が白く乾き始めたら鉢の中を冷やすように、水を与えますが、与える時間は夕方にします。

このときに、葉水もかけます。冬の間は多湿になると芽が傷みやすいので、乾き始めたら用土に湿り気を与える程度に水やりをすれば、それで十分です。冬は地上部がなくなってしまいますが、地下では生きていますので、水やりを忘れないで行ってください。鉢植えの場合は、鉢底から水がしっかりと出るまで水を与えますが、受け皿に残った水は必ず捨てるようにしましょう。水切れをおこしてしまうと、葉の先から枯れてしまいます。

シラネアオイの育て方のポイント

日常の管理のポイントは、もともと山野の涼しい林の下などに自生している植物なので、基本的に平地での栽培は難しいとされていますが、真夏にできるだけ涼しい場所で栽培することが大きなポイントになります。鉢植えの場合、夏の間は 鉢の底に水を張った受け皿を置くなどの工夫が必要です。

花を長く楽しむためには直射日光と風を避けるようにしましょう。肥料は植えつけの際に、元肥を根のまわりに施します。葉がしっかりする前の4月下旬頃から、梅雨明け前の7月上旬頃まで、月2回程度チッ素、リン酸、カリが等量の液体肥料を与えます。秋に葉が残っているときは、暑さが過ぎる9月下旬から10月上旬まで1回~2回、春と同様の液体肥料を与えて、芽の充実を促します。

更に、春と秋に置き肥を併用すると効果的です。シラネアオイを増やしたい場合は、植え替えの際に、株をあまり小さく分けずに行います。ポイントは芽がついた状態で根が多く、手で自然に割ることが出来る状態のときに行うようにします。割り口に殺菌剤を塗っておくことで傷みを防ぐ事ができます。

注意する病害虫は、梅雨頃からの多湿になると発生する軟腐病や、白絹病に注意が必要です。他にもナメクジ、ヨトウムシ、根茎を腐らせてしまうネグサレセンチュウ。そしてダンゴムシ、ヤスデが発生する可能性があります。ダンゴムシ・ンメクジ・ヨトウムシは葉を食べてしまいます。

シラネアオイの歴史

シラネアオイの原産地は、日本で日本固有の壱属一種の多年草の植物ですが、分類上の位置が二転三転してきた植物でもあります。昔はキンポウゲ科やボタン科にされたこともありますが。現在ではシラネアオイが属するだけのシラネアオイ科とされています。生息地は北海道から本州中部以北の深山や亜高山、高山帯下部の林床などの、やや湿り気のある所に生息しているもの多く見られ、日本を代表する人気の山野草でもあります。

北に行くほど低い位置で見る事ができ、漢字で書くと「白根葵」で、日光の白根山で多く見られ、花の姿がタチアオイに似ている事からこのような名前になった由来とされています。別名でヤマフヨウ・ハルフヨウとも言われています。

以前は、各地に群生地が数多くありましたが盗掘などが原因で各地で減ってきている傾向にあり、地域によっては絶滅危惧種にまでなっています。最近は、タネから育てた株が盛んに生産・販売されていて、流通し始めました。白い花や、株分けで増やした多くの変化花や、班が入った葉のものも流通しています。

シラネアオイの特徴

シラネアオイの成長した際の高さは、20センチ~30センチ程度で花期は5月~7月頃とされています。花弁はなく、7センチほどの淡い紫色の大きな萼片が4枚あります。地下には太い根茎があり、そこからいくつか芽が出ています。葉はカエデに似た形をしていて、ギザギザがあり手のひら状に大きく切れ込んでいるのが特徴です。

花が咲かない芽では葉を1枚、花が開花する芽では葉を2枚~3枚つけた茎を伸ばして、その先端に大きな紫・赤紫の花を主に咲かせます。花が終わったあとは、扁平な果実ができて、やがて秋にはじけてタネを散らします。秋の初めから半ばにかけては葉が黄ばみますが、地下ではすでに来年の芽を形成し始めています。

秋の半ば過ぎには葉が枯れて、春までの間休眠します。栽培環境は水はけと通気性のよい土を好み、直射日光には弱いので、強めの半日陰の場所に植え込むようにしましょう。土壌、環境には敏感なデリケートな山野草ですので、土の栄養分を考えるよりも、まず水はけを最優先にして栽培するようにすると良いでしょう。

寒さにはとても強い植物ですが高温多湿は嫌う傾向のある植物です。日本を代表する山野草ですが、栽培環境などの面で栽培は難しいとされていますので初心者向けとは言えないようです。落葉性の植物でもあります。

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