ジニア・リネアリス(ホソバヒャクニチソウ)の育て方

ジニア・リネアリス(ホソバヒャクニチソウ)の育て方

ジニア・リネアリス(ホソバヒャクニチソウ)は和名を細葉百日草といい、原産地はメキシコを中心とした南北アメリカです。リネアリスは園芸を目的として作られた品種の一つで、キク科ジニア属の植物に分類されます。リネアリスとはラテン語で「細い線のような」と、いう意味を持っています。

ジニア・リネアリスの育て方

百日草というと、仏壇などにお供えする花というイメージを抱く人もいるかもしれませんが、ジニア・リネアリスは和風だけでなく洋風のアレンジにも向いている花です。切り花としても人気があり、フラワーアレンジメントに利用されることもしばしばあります。花壇やプランターで楽しむ他にも、ハンギングバスケットなどを利用して栽培することができます。

根本や茎がよく分岐する上に茎がやわらかい性質があるため、バスケットなどを利用して窓辺や塀際などに吊るすことで、こんもりとあふれるような様子が楽しめます。豊かに咲く小花を楽しむために挑戦する価値のある育て方です。花壇に植える場合には、コンパクトに育てられる種類といっても剪定してかたちを整えることで徒長や葉の密集による日照不足を防ぐことができます。

基本的な育て方としては、水はけのよい用土で土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。用土は市販されている草花用の培養土であればとくに選びません。水もちがよく、水はけの良い用土で栽培しましょう。庭に植える育て方としては、苦土石灰を混ぜて土壌を中和してからたい肥や腐葉土を混ぜ込むとよく育ちます。

ジニア・リネアリス(ホソバヒャクニチソウ)は日光を好む植物です。極端な日照不足になると花が咲かないことがあります。日当たりの良い場所で育てましょう。また、多くの花を咲かせ生育旺盛なことから、とくに生育が著しい春には肥料が欠かせません。真夏は株を弱らせてしまう可能性があるため、肥料は与えません。暑い盛りが終わった9月頃にも追肥をするとよく花を咲かせてくれることでしょう。

栽培中に注意したいこと

園芸の初心者でも簡単に栽培に挑戦できるとはいっても、日当たりの良い場所で管理することは絶対条件です。あまりにも日あたりが悪いとひょろひょろと頼りなく育ってしまったり、花付きが悪くなってしまいます。一部分だけが伸びて全体の生育のバランスが悪くなってしまうことを「徒長」といいます。

徒長を防ぐためにも、日当たりが充分確保できる場所で育てましょう。花色が悪かったり、花数は少ないと感じたら日照不足が原因かもしれません。ジニア・リネアリス(ホソバヒャクニチソウ)は他のジニアに比べて若干高温多湿に弱い傾向があります。栽培中の注意としては、水をやりすぎて根を腐らせないようにすることが大切です。

土の表面が乾いたらたっぷりと鉢底から水が流れ出すくらい与えましょう。また、根が弱いため購入したポットから植え替える際にはあまり根をいじらないようにしましょう。太い根を傷つけると、最悪の場合傷口から腐ってしまい枯れてしまうことがあります。ポットから抜いた後はいじらず、できるだけ素早く植え替えましょう。

根付きさえすれば丈夫で育て方にはそれほど厳密な注意をしなくてもよい植物ですが、根の扱いにだけは気を配る必要があります。ジニア・リネアリス(ホソバヒャクニチソウ)の系統は病原菌に強い面がある一方で、ジニアがかかりやすいうどんこ病にはやはり注意が必要です。

葉、つぼみ、茎の部分が白い粉をふいたような状態になり、見た目が悪いばかりか植物の生長を妨げ最悪の場合枯れる原因となってしまうため、見つけ次第専用の薬剤を使用して被害を最小限におさえましょう。水やりの際に土がはね、葉を汚れたままにしておくと病気にかかりやすくなります。

病気に強いと過信していると、思わぬ被害にあってしまうことがあります。常に清潔な環境を保つようにすることで多くの病気は回避できるので、咲き終わった花や枯れた下葉はできるだけ早くとりのぞくようにしましょう。地植えにしていて常に雨ざらしになる場合には、泥はねを最小限にするために根本に腐葉土やバークチップなどを敷いて栽培する方法もあります。

ジニア・リネアリスの増やし方

ジニア・リネアリス(ホソバヒャクニチソウ)は種付けが簡単にできる植物です。種付けするためには充分に成熟した花から採取した種を使用するか、市販の種を手に入れる必要があります。発芽温度は20度から25度のため、4月から5月にかけての温かい季節に種付けをしましょう。

種付けの他にも、挿し木で増やすことが可能です。挿し木に適した時期は5月下旬頃から7月頃までで、ある程度湿気のある季節が向いているといえます。3節くらいを目安に節のあたりで切って、できれば切り口に発根促進剤をまぶし、市販されている挿し木用の培養土かあらかじめ湿らせた小粒から中くらい程度の赤玉土にさします。

根付くまでは水切れしないように気を配り、明るい日陰に置いてあげるとよいでしょう。春に種付けをすれば、梅雨明け頃には花壇に植えつけることが可能な大きさの苗に育ちます。簡単に種から育てることができるところもジニアの魅力の一つです。ぜひ挑戦してみてください。

ジニア・リネアリスの歴史

ジニア・リネアリス(ホソバヒャクニチソウ)は和名を細葉百日草といい、原産地はメキシコを中心とした南北アメリカです。リネアリスは園芸を目的として作られた品種の一つで、キク科ジニア属の植物に分類されます。リネアリスとはラテン語で「細い線のような」と、いう意味を持っています。

葉が細かい様子から命名されたと想像することができます。もともとはメキシコを生息地としているため耐暑性があり、日本でも盛んに栽培されています。ジニアがかかりやすい病気の一つであるうどんこ病や斑点病などに強い性質を持つ種類として改良されました。ふんだんに咲く小さな花たちは夏の花壇をにぎやかに彩ります。花の色はビビッドカラーというよりはどことなく落ち着いた雰囲気があり、優しい色合いが楽しめます。

ジニア・リネアリスの特徴

一般的なジニアに比べて草丈が30cm程度にしかならないため比較的コンパクトに育てることが可能な品種です。花は一重か二重咲きで花色は白、黄色、オレンジなどがあります。和名の百日草という名前からわかるとおり、開花期間が非常に長い草花です。こんもりとして横に広がるところが特徴で、一般的なジニアの品種に比べると乾燥や病気に強い傾向があります。

春に種をまき、夏から秋にかけて花を楽しむ一年草として流通しています。ジニア・リネアリスは他のジニアと比べると名前の通り葉が細いことが特徴のため、すぐに見分けることが可能です。実際の開花期間は5月頃から11月上旬頃までと、100日以上もの間にわたります。

他に園芸を楽しむことを目的とされているジニアの種類にエレガンス、プロフュージョン、ハーゲアナなどの品種が存在します。プロフュージョンは、リネアリスとエレガンスを交配させた種類として知られています。多くの花を咲かせ、開花期間も長く、丈夫で育てやすいことから園芸の初心者でも育てることが可能な花として人気が高いです。

単体で育てる単植栽培の他にも、他の植物と一緒に育てる寄せ植えを楽しむことができます。単植栽培であっても充分に見ごたえのある花ですが、多くの小花がにぎやかに咲く様子はカラーリーフ、アイビー、ワイヤープランツなどとの相性も抜群です。鮮やかな色合いの他の花を引き立たせるための名わき役として使用することも可能なため、寄せ植えで楽しみたい人にも向いている草花といえます。

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